おフランスなi−MiEV。
ちらほらと,姿を見かけるようになってきました。
思うに,東京電力さんの営業車両でありましょう。ボディ・サイドには,結構目立つグラフィックが施されておりまして,なかなかの存在感であります。
もともと,ミッドシップ・レイアウト(というか,ポルシェ的にRRレイアウトと言うのがフェアなような。)を採用して,「トールボーイ」とはまったく違った発想で意欲的なパッケージングを組み立ててきた。660ccエンジンを搭載してのリリース当時も面白い,と思っていたのですが,そんなクルマをベースに実用的なEVを仕立ててきた,と。
いい意味で国産メーカらしくない,オシャレなデザイン,パッケージングに好感を持っているのですが,やはり提携先のフランス車メーカも気になったようです。
今回は,フットボールを離れましてwebCGさんのニュース記事をもとに,ちょっとだけ短く書いていこうと思います。
パリサロンでアンベールとなる,シトロエンの新たなEV,であります。でありますが,要は三菱自動車からのOEMであります。確か,アウトランダーも同じようにシトロエンとプジョー(PSAグループ)に対してOEM供給されているはずでありますが,個人的に思いますに,PSAとしてはアウトランダー以上に興味を持っているクルマではないかな,と感じます。軽という,パッケージングに対する「拘束条件」を「縦方向」でクリアしようというのではなくて,コンポーネントのレイアウトをゼロ・ベースで見直すことでクリアしようとする。かつて,シトロエンがリリースしていた2CVのパッケージングに,どこか共通する要素を感じるところがあるわけです。
そして,欧州の大都市では,小型EVは重要な鍵を握るかな,とも感じます。パリは比較的道路が広いところもありますが,基本的には駐車スペースも多くありませんし,小さなクルマが活躍する舞台であるように思うのです。加えて,市街地での走行条件を考えると,環境負荷面でEVは大きなアドバンテージを持っている,とも言えるはずです。
「理」を書けば,このような感じか,と思いますが。
デザイン的な完成度が高いのだな,と感じますね。確かにフロント・セクションには“ダブル・シェブロン”が取り付けられてはいるのですが,オリジナル・デザインからの変更点は決して多くありません。個人輸入を考える方もおられるか,と思いますが,実際に日本市場でシトロエン,あるいはプジョー的i−MiEVが走っていたとしても,ステアリング位置が最も判断しやすいポイント,という感じではないかな,と思います。