トシャック監督、辞任。

双方合意の辞任,ということらしいですけども。


 どうも,ウェールズFAとしては早期の辞任を,という意識だったようです。



 今回も欧州な話を,日刊スポーツさんの記事をもとに,ちょっとだけ。


 レアル・マドリードなどでの指揮経験を持つ,トシャック監督でありますが,モンテネグロとのゲームを0−1で落としたことが,直接的な要因となって辞任という事態に至ったようです。ただ,UKなメディアの記事をちょっと斜め読みしてみると,スイス戦,ブルガリア戦への準備を続けていたようでありまして,モンテネグロ戦を含めた3ゲームの状態を踏まえて,状況判断を,ということだったようです。でありますが,実際にはユーロ予選初戦である,モンテネグロ戦が終わった段階で,FA側の判断として,早い段階で指揮官が交代することが望ましい,と。その意図をトシャックさんが汲んで,「双方合意」という形が取られたようです。
 また,トシャックさん側としては,5月に行われた国際親善の段階で,どうもウェールズFAへの信頼感が揺らいでいたようであります。ウェールズFAが選手招集について十分な協力体制を敷いていない,という感触を持っていたようです。となると,どうも予選に入る前段階から,「火種」を抱えていたのかも知れません。


 後任については,現在ミルウォールで指揮を執る,ケニー・ジャケットさんの名前が出てきていたようでありますが,ジャケットさん自身が後任として代表監督に就任,という話を否定しているようです。ミルウォールリーグ・チャンピオンシップへと引き上げた指揮官でもありますし,アウトサイドが代表監督に,と期待する声も出てきそうではありますが,新たな主戦場でどれだけ自分のチームが戦えるか,という意識も当然に強いだろう,と思うところです。


 ウェールズの位置を考えてみれば,グループリーグ初戦が終わった段階で3位。現段階での現実的な目標としては,プレーオフ出場権を確保すること,でありましょう。であるならば,スイス,ブルガリアとのゲームは重要な意味を持ってきます。それだけに,早い段階での後任決定が必要でありましょう。
 誰が後任になるか,そしてどれだけ早くチームを軌道に乗せられるか,注目してみようと思っています。