(ほぼ)ホンダ・ファクトリーな参戦体制(鈴鹿8耐)。

いつもならば,ヨシムラから話をはじめるところですけど。


 今季は,コハラさんのところに「も」しっかりと注目してみようかな,と思っています。それにしても。プライベティアが組める参戦体制ではないのでは?と思わせるクレジットが連なっています。技術的なサポート活動,とはどういうことでしょうか?(スケジュール調整などもバックアップしているのでは?)と,ホンダ・レーシングのみならず,青山方面にも質問してみたい感じがしますが,魅力的なチームが出てくるというのは,無条件にうれしい話です。


 今回はフットボールを離れまして,ホンダさんのニュース・リリースをもとに,鈴鹿8耐な話を書いていこうと思います。


 さて。リリースを読んでみると,強力なチーム体制ですね。


 たとえば,HARC−PROはBSB(英国スーパーバイク選手権)を主戦場としている清成選手と,JSBでランキング首位に立っている高橋選手,さらにはサードとして中上選手(世界選手権経験を持つ若手),というコンビネーションで鈴鹿へ,という形ですし,コハラさんは伊藤選手と,WSBに参戦している玉田選手(名古屋方面のフットボーラーではありませんので,念のため。)というコンビで臨む,とのこと。これらの陣容を眺めれば,単なるプライベティアのレベルではないことが明らかであります。
 要は,スバルにとってのプロドライブや,アウディにとってのヨーストが,HARC−PROさんやコハラさん,ということになるのかな,と思います。となると恐らく,「技術的なサポート活動」とは,ファクトリー・マシンの貸与であったり,チームのテストなどにエンジニアが帯同,マシン熟成などの側面でファクトリーが持っているノウハウを提供していく,など,かなり実戦的な部分に踏み込んだものだろうな,と思います。


 で,コハラさんであります。


 以前,コハラ・レーシングでJSBを戦う伊藤選手に関して「ラスト・シーズン。」というエントリを書いていますが,伊藤選手と鈴鹿8耐,というのはそれほど相性が悪い,という感じを持ってはいません。むしろ,ヨシムラ目線で考えるならば,やっかいな(もちろん,強いことの裏返しですけど。)ライダーという印象でした。ファクトリーの中心選手だし,シングル・フィニッシュが多い,安定したパフォーマンスを発揮できるライダーだ,と。そのライダーのラスト・シーズン,どのような戦いを見せてくれるのだろう,と期待するところが大きいわけです。
 相棒の持っているパフォーマンスを考えても,「いい位置」を狙える体制ではないかな,と思います。いずれにしても,楽しみな7月になりそうです。