Logomania.

クルマにしても,バイクにしても。


 必ずしも,自分がいいと思う色と,メーカが用意している色とが一致するとは限りません。確かに,カタログに大きく扱われている色はメーカがイメージ・カラーとして位置付けるだけあって,似合っているな,という印象を持ちはします。でも,少し違った色が用意されてもいいのに・・・,と思うときも,確かにあります。


 バイクはクルマと違って,塗装されている面積はそれほど多くありません。ありませんが,ペイントが変わることで,バイクから受ける印象は大きく違ってくる。この部分で,ドゥカティは面白い試みをしています。“カラー・セラピー(ドゥカティ・オフィシャル)”というプログラムを用意,樹脂カバー構造であるタンクを利用して,ボルト・オンでのイメージ・チェンジを提案しているわけです。


 さて。今回はフットボールを離れまして,発展版の“カラー・セラピー”である,Logomania(ドゥカティ・オフィシャル(英語))について,ちょっとだけ。



 ごく大ざっぱに言うならば,ドゥカの歴史をモンスターのタンクに,という企画であります。
 ドゥカティに限らず,多くのメーカは時代によってロゴが違っています。たとえば1950年代は・・・,つづく60年代は・・・,というように。そして,その年代を代表するモデルというのも,当然に存在します。そのモデルがまとっていたカラーリングを巧みにモンスターのタンク,その大きさに落とし込んでいく,というのが今回の企画,というわけであります。今回のプログラムでは,最新の1198にも設定されている“ドゥカティ・コルセ”カラーをはじめに,かつての代表的なモデル,たとえばMHRやパンタなどのカラーリングなど,全部で7種類を用意しているとのことです。


 ドゥカティ,というバイクが現実感をもって見えはじめたのは,そんなに古い話ではありません。MHRあたりのカラーリングは確かに知ってはいるけれど,どちらかと言えば現車よりも,プラモデルで知った方が早いくらいで,やはりドゥカティのイメージは851あたりから,です。そのために,歴史にモティーフを取りました,なカラーリングではあるのでしょうが,個人的にはなかなかに新鮮なカラーリングに映ります。


 まだ,日本市場での展開が正式にアナウンスされている段階ではない(ドゥカティUKから情報を仕入れております。)ようですが,日本市場にあっても,相当に魅力的なプログラムではなかろうか,と思っています。