やっぱり怖い短期決戦(NHL playoffs)。

まさか,チーム関係者が読んでいたとか。


 太平洋の反対側には,失礼なヤツがいるものだ。レギュレーションにもあるだろう。レギュラー・シーズンで最も高い順位に立てば優勝,とは書いてない。レギュラー・シーズンがどうあろうと,スタンレーカップを奪取するためには短期決戦を走り抜けるしかない。そのための瞬発力があればいいのさ,と。


 と,言うわけもないですけどね。・・・そもそも,日本語で書いてるわけで(読めないでしょ,と)。


 しかし。短期決戦というのはやはり恐ろしい。レギュラー・シーズンの位置関係はそれほど大きな意味を持つわけではなくて,どれだけ短期決戦に向けた「いい準備」をしてきたかどうか,が鍵を握る。
 NHLのプレーオフ,であります。そうは言ってもまだまだ,カンファレンス・クオーターファイナルであります。スタンレーカップ・ファイナルへ向けた階段の1段目に過ぎないのですが,それでもやっぱり,短期決戦というのは怖いものだ,と実感させられますね。


 筆頭はやはり,ワシントン・キャピタルズでしょう。レギュラー・シーズンはかなりいいポジションだったわけだから,プレーオフの初期段階から厳しい戦いに巻き込まれることはなかなかないだろう,と。そう見ていたのですが,対戦相手であるモントリオール・カナディアンズ「相当に手強い」。QF初戦を持っていかれる,という部分でこれは・・・,と思ったわけですが,それでも2〜4戦を制し,追い詰められた印象もあったのです。ここから反発力を見せてくる。5,6戦を抑えたことで,シリーズを3−3の状態へと引き戻してくる。ここまで来ると,「ともすれば」,があり得るカードかも知れません。
 この「ともすれば」,を何とかして跳ね返したのが,デトロイト・レッドウィングスではないかな,と思います。彼らの対戦相手であるフェニックス・コヨーテスの戦いもまた,粘り強さを感じさせるものだったわけです。主導権をどちらが,という見方をすれば,先手を取り続けたデトロイトが掌握していた,という言い方もできるでしょうが,突き放すことができずに,2ゲーム差を付けられることがなかった(追い付く形を作り続けた),という側面から考えるならば,決して勝負権を持っていたのはデトロイトだけとは言えないように思えるのです。


 (再び失礼ながら)モントリオール・カナディアンズと同じように,総合順位(レギュラー・シーズン)では必ずしも,好成績を収めていたとは言いがたいフィラデルフィア・フライヤーズも,ニュージャージー・デビルスを相手に,QFで盤石の戦いぶりを見せた,と言えるでしょう。ここからも,「短期決戦」が続いていくプレーオフはある意味,レギュラー・シーズンとは別物の勝負,ということが言えようか,と思うところです。


 ワシントン・キャピタルズと,モントリオール・カナディアンズのゲーム7が,クオーターファイナルの最後の試合,ということになります。そのほかのカードは,カンファレンス・セミファイナルへの切符が確定しております。でありますれば,切符がすべて確定(対戦カードがフィックス)した段階で,また書いてみよう,と思っています。