箕内選手、移籍へ。

やはり,関東学院大学時代の印象が強いですかね。


 箕内選手が在籍していた時期,その時期と前後するあたりのラグビー部を振り返ってみると,確かに強かったな,と思います。本来の主戦場であるリーグ戦でも,全勝優勝を飾るなど安定した強さを見せていたし,ラグビー大学選手権については1997シーズン,そして98シーズンと連覇を成し遂げています。


 そして,オックスフォードへと進み,“ブルー”の称号を得ることになる。であれば,どのようなチームを選ぶか,と思ったわけですが,彼が選んだのは,グリーンロケッツでありました。そのグリーンロケッツから離れるらしい,と。
 ということで,今回はフットボールではありますが楕円球,な話をサンスポさんの記事をもとにちょっとだけ。


 ごく簡単にまとめますと,グリーンロケッツからトップ・ウェストを戦うNTTドコモ・レッドハリケーンズへの移籍が確実視されているのだとか。サンスポの記者さんによれば,NECとNTTドコモとの交渉がまとまれば,4月上旬にも発表,とのことであります。


 グリーンロケッツでは,リーグ・タイトルを1回奪取してはいます。いますが,レギュラー・シーズンで安定した成績をなかなか残せなかった,というように映ってしまいます。もともとポテンシャルを持った選手が集まっているはずですし,チームとしてのパフォーマンスにしても,低かろうはずがない。カップ戦であるラグビー日本選手権では,加速態勢を崩さずにトーナメントを駆け抜けることができるわけですから。そういう部分から見れば,「リーグ戦(1回戦総当たり制である,という部分を差し引くとしても)」を制する,というのが「やり残したこと」になるでしょう。
 対して,移籍先とされるレッドハリケーンズは,“トップ・フライト”(トップリーグへの昇格)を目標として掲げ、着実にパフォーマンスを引き上げてきた,という印象のあるチームです。昨季はトップ・チャレンジ出場を果たしたものの昇格を逃しましたが,TLとの距離を縮めてきた,というのは間違いないところでありましょう。トップ・チャレンジは独特なルールを採用していて,地域リーグ覇者でのラウンドロビンが“トップチャレンジ1”,2位グループでのラウンドロビンが“トップチャレンジ2”となります。レッドハリケーンズが戦ったのはチャレンジ2でありまして,このリーグ戦で首位に立たない限りは入替戦を戦うことができなかったわけです。


 となれば,今季の目標は明確であります。


 トップ・ウェストで首位を奪い,昇格への可能性が広がるチャレンジ1への切符をつかむこと,です。そのときに,、経験豊かな選手は大きな武器になる,と考えたのでしょう。なかなかトップ・ウェストはフィールドに足を運ぶ,というわけにはいきませんが,箕内選手の移籍が現実のものとなれば,やはりトップ・ウェストの動向であり,レッドハリケーンズの戦いぶりは気になるだろう,と思います。