bjとJBL、統合へ。

確かに,好ましい状態ではありません。


 そんな,好ましくない状態を解消しようという,具体的な動きが出てきている。大きな一歩であろう,と感じます。ということで,今回はフットボールを離れまして,時事さん配信のニュース(スポーツナビ)をもとに,バスケットボールの話であります。


 bjのオリジナル・クラブはもともと実業団チームだったかと記憶していますが,親会社が撤退したことで地域密着型のチームへと転換することになった。となると,当然フィナンシャルな部分での安定性が重要な課題になるわけですが,当時のリーグは財政的な基盤の脆弱なクラブ・チームに対して,厳しい形になっていたのだとか。また,プロフェッショナル化,という方向性を打ち出してはいたものの,そのためのロードマップは整備が進んでいない,と恐らくは映ったのでしょう。
 リーグ立ち上げ当初は,協会から外れて,のインディペンデントでありますから,確かにマイナー感を感じさせる部分があったか,と思います。その反面で,実業団リーグでは見落とされ続けてきた「本拠地」という意識が打ち出されていたり,と好感を持てる部分が多いリーグだな,と感じていました。実際,積極的にリーグ・エクスパンションを続けていて,2010〜11シーズンには新たに2チームが加盟することで,14チームでのリーグ戦へと発展してきています。


 対して,JBLは少数精鋭,という体制を維持したままです。リーグを拡張する,という姿勢は持っているようなのですが,実際にはリーグに参加したいというチームが出てこない,ということのようです。


 リーグ戦が分裂してしまっている。この事態は,スポンサー、という方向性から考えてみても「望ましくない」と思います。ひとつのリーグ,しかも魅力的なリーグであるならば,積極的に支えていこう,という姿勢も出てくるか,と思います。メディアや観客の注目が集まるから,です。しかし,現状においてはその注目が分散してしまって,しかもマイナー,という立場から残念ながら抜け出せない。となると,スポンサーへの訴求度が下がってしまうことになるし,それはリーグ運営という部分から見て,望ましくない。
 それだけでなく,時事さんが指摘するように,インディペンデントであることを理由に国際試合にbjに参加している選手が出られない,という問題を抱えることになります。


 これらの「望ましくない」状態を解消したいと考えるのは,ある意味当然だと思いますし,リーグ設立,分裂の経緯を思えば,どちらかのリーグにもう一方のリーグが吸収されるという形は望ましくない。新たなリーグを、という方向性を打ち出し,移行期間は3年ということだそうです。バスケットボールという競技が持っている魅力,その魅力をしっかりとアピールできる体制を,と思うところであります。