SUMO POWER(!?)。

理解できないでもないのですよ。


 日本をイメージさせる単語,そのひとつであるのは確かです。「力強さ」を端的に表現できる単語ですしね。であれば,この言葉を持ち出そうと思ったのも理解できないではないのです。


 しかしですね。


 「もうちょっと,何とかならんかったのか!?」


と,チーム関係者に言ってやりたいネーミングであることも,また確かです。相手マシンに対する故意のプッシングなどでペナルティを取られでもすれば,スポーツ新聞あたりがまず間違いなく,ネタにしてくるだろうネーミングだぜ,と。UKのメディアまでもが,同じような連想をするかどうかは,未知数ではありますがね。


 シーズン・オフでありまして。


 リーグ開幕から第3節(すべてのクラブに関する,ホーム開幕戦)についての大ざっぱな日程がリリースされまして,緩やかに臨戦態勢だな,という感じもあります。ありますし,オフィシャルにアップされるキャンプ情報を見ながら,2010スペックの構築は順調だろうか,とか,フットボール(正確には軸足である浦和のフットボール)に意識が向き始めております。けれど,もうちょっとフットボールから離れた状態を継続しまして,ニスモさんのニュースリリースをもとに書いていきたいと思います。


 2009シーズンは,車両開発を目的にスポット参戦していたFIA−GT選手権でありますが,2010シーズンは本格参戦となります。


 となると,昨季のテスト参戦を担当していたギガウェーブが,と思うところですが,そのギガウェーブが2009シーズンで閉鎖,という事態に陥り,ギガウェーブの枠に入ったのが,UKを本拠とする“スモー・パワー”である,とのことなのです。


 とは言いますけど,この名前でありますからね。


 いささか興味をひかれて,ググってみました。すると,こんなホームページがありまして。


 いろいろと眺めてみれば,なるほど日本車にこだわった会社です。


 確かにUK的なセンスを感じさせないわけではないけれど,どこか親近感を感じる商品展開でありますし,サービスの展開であります。たとえば日産に関してみると,確かUKへの正規導入がなかったはずのBNR32やHR33などのメニューがアップされていますし,確かに面白いスピード・ショップではありそうです。取引先などを見てみれば,HKSにブリッツ,テインなど。最近はすっかり離れてしまった世界ですが,オッと思うような名前です。さすがに地元だな,と思うのはコスワースの名前を見つけたときでしょうか。これは正直,羨ましいような気がします。


 ちょっと乱暴な言い方かも,ですが,かつてグループCマシンを走らせていたトラストのような感じ,であったり,スーパーGTに参戦しているRE雨宮さんのような感じでありましょうか。


 であれば,ギガウェーブの後枠として,サッと手を挙げてきた,というのも納得です。オートスポーツさんのニュース記事で紹介されておりました。詳細は記事に譲りますが,相応にしっかりした体制を築いてきているようであります。


 いささかインパクト勝負,なネーミング,にどうしても思えてしまいますが,この名に恥じぬ(と言っていいのかどうか?)パワフルさ,といいますか力強さを選手権で見せてほしい,と思っております。