さて、入替戦。
最も過酷なホーム・アンド・アウェイ。
インサイドならば,特にトップ・ディビジョンを死守しようという立場ならば。恐らくは,「過酷」という言葉だけでは当然足りなくて,息苦しさを感じる2ゲームだろう,とも思います。相手のモチベーションを中途半端に受けるようなことがあれば,相手の流れに巻き込まれかねない。2ゲームをどう戦うか,などという理を超えて,「立ち上がり勝負」を挑まなければいけない。
逆に,トップ・フライトを狙う立場からこの2ゲームを見れば,確かに過酷かも知れないけれど,「乾坤一擲」なホーム・アンド・アウェイでもあるでしょう。
それだけに,(失礼なことを承知で書けば)アウトサイドにとっては魅力的なホーム・アンド・アウェイでありました。ありましたが,その話とは違いまして。
対抗戦Aグループと,Bグループの入替戦,であります。ということで,今回はラグビー・フットボールな話を短めに。
早稲田か,それとも慶應義塾か。
戦績表(関東協会オフィシャル)を見てみると,最終節の相手はそれぞれ早稲田が明治,慶應義塾が帝京となっています。
ここまでの戦いぶりだけから判断するならば,慶應の対戦相手である帝京がより難敵である,となりましょうが,明治としても最終節が「伝統の一戦」となっているわけですから,モチベーションが低かろうはずもないでしょう。いずれにしても,楽しみな最終節ということになりましょう。
けれど,今回の視点はちょっと違います。
最終節を待たずに,順位が確定しているポジションが関係する話です。7位に終わった成蹊と,8位でレギュラー・シーズンを終了した立教であります。彼らと,Bグループの青山学院と明治学院が,Aグループのポジションをめぐって一発勝負を,というわけです。
さて。どういう形になるか,というちょっとしたプレビューをしてみれば。
トップ・フライトを狙うには,結構難しいだろうな,と思うところもあります。
確かに,Aグループだけで見れば不振だった,と見えます。けれど,実際にはAグループの中でも結構な差が生じているのも確かです。さらには,AグループとBグループ,という差があるわけです。Aグループの中に存在する差,その差を埋めようという意識を持ってBグループを戦ってきて,はじめて勝負権を持つことができるか,と感じたりもするわけです。であれば,今季は何とか勝負権を持っているのが青山学院で,明治学院はワンチャンスあるかどうか、というあたりではないか,と見ています。
もちろん,ニュートラルに見れば,という話であって。
OBであって,どうしても好意的なバイアスをかけてしまう立場からすれば,「乾坤一擲」の好機を手にしたのだから,この好機を生かさないでいつ生かす!?と思ってしまうのもまた確かです。
いずれにせよ。「らしく」戦ってくれることを期待します。