対京都戦(09−33A)。

フットボールという競技は,あくまでスコアを争うもの。


 であれば,結果を大事にするのは当然のこと。


 けれど,結果から逆算するフットボール「だけ」をしていては,その結果が導けなくなってしまうのも,また確かなことであり,チームとしてどのようなフットボールを狙うのか,という要素も大事なものになります。


 まいど1日遅れ,の京都戦であります。今回は,雑感程度で短めに。


 結果か,それとも内容か。


 対立をする要素,ではなくて,ちょっと屋号に引っ掛けた表現をするならば,どのようにして2つの要素を掛け合わせ,チームを駆動するパワーへと転換させていくか,という話であるように感じるのですが,今季のチームはまだ,トラクションが掛かりきっていない段階であるように感じられます。


 そして,シーズン終盤というタイミングで再び,トラクションが微妙に抜ける状態を生じたように感じるところがあります。
 シーズン終盤,「勝ち点3」が大きな意味を持っている時期であれば,「結果」を引き寄せるための内容であってほしかったわけですが,今節は残念ながら勝ち点を引き寄せる内容,ではありませんでした。「09スペックらしさ」を表現する,という意味においては,相変わらず時間帯限定ではあるにせよ,取り戻しつつはあると言えるでしょうか。ただ,「らしさ」を表現できている時間帯が,フィニッシュにつながらないとリズムを崩していってしまう。「決めるべきタイミングに決めておかないと」というフレーズが,そのまま当てはまる形です。


 “Not our day.”という言い方も,できなくはないでしょう。


 ニュートラルにこのゲームを見ることができるならば,そんな言葉を使うこともできるでしょう。けれど,このゲームでの「勝ち点3」が持っていた意味を思えば,このフレーズを持ち出すべきではない,と思います。


 「決めるべきタイミングに」というフレーズこそが,このゲームを表現するフレーズではないか,と感じます。