鍵を握る最終節(対抗戦Bグループ)。

下部リーグへの降格。


 プロフェッショナルであっても,なかなかに厳しいものであります。ありますが,ノン・プロフェッショナルもなかなかに厳しいものであります。
 考えてみれば,プロフェッショナルよりもノン・プロフェッショナルがさらに厳しいことになる,というのは当然のことでもありましょう。


 端的に言ってしまえば,「運営費用」の問題です。


 しっかりとした競技場を借りて試合ができるほどの,財政基盤を持っているわけではない。
 たとえば,リーグ戦を支えてくれるパートナーなり,スポンサーが付けば別かも知れないけれど,それでもトップ・ディビジョンへのサポートに限定されてしまう可能性は高い。


 となると,どこを舞台にして戦うのか,と。
 トレーニング・グラウンドが,そのままリーグ戦の舞台,というケースも多いわけです。それでも,最終節はラグビー・グラウンドが指定されています。しかも,2位に付けるチームとの直接対決であります。


 誰がこの日程を組んだか,ちょっと興味あるところですけど。なかなかに,「読みの深さ」を見せているな,と思います。
 Aグループでも,雌雄を決するゲームと目されていた早慶戦慶應さん的に言うと,慶早戦)がドローに終わったことで,最終節が注目されることになります。個人的には,ディフェンスという「らしさ」を基盤にしながらチーム・ビルディングを進め,早稲田との差を縮めてきた慶應義塾に注目しておりますが,面白い最終節になるだろう,と思っております。


 ・・・ちょっと,話がズレましたが。


 戦績表(JERFUオフィシャル)をもとに,対抗戦(と言いつつ,AグループではなくてBグループ)の話などを。


 ラグビー・フリークなOBとしては,やはり気にはなるわけです。Aグループで下位をさまようようなチーム・パフォーマンスなのに,ビックリするような目標を掲げたときには,もうちょっと現実を見据えようというようなエントリを立ててみたりしていたわけですが,そんな心配が見事に当たったのか何なのか(当たってほしくないことというのは当たるものですが),Bグループであります。


 しかし。今季は入替戦を突破できるかな,という印象ではあります。リーグ戦でも,なかなかに安定した戦いぶりを発揮してはいる,ようにちょっと見えなくもない。ないけれど,最終節を残した段階で3位に付けている明治学院とのゲームは,結構な接戦でもあるし,その明治学院が成城とどんな戦いをしてきたか,と見てみると,まったくのイーブンだ,と。
 となると,最終節が最も大きな意味を持った試合になるようです。入替戦に,どのようなリズムで臨めるか,という意味において。
 この最終節で隙を見せるようであれば,入替戦という厳しい舞台でパフォーマンスを発揮するのは相当に難しいこと,となるでしょうし,逆にしっかりとしたゲーム・コントロールを見せることができるならば,「その先」を見据えることもできてくるでしょう。


 フットボールなリーグ戦では「日程君」が名演出家ぶりを発揮しておりますが,どうやらラグビーなリーグ戦でも,名演出家というのがいるようであります。