動き出すか、駒場改修。

JAAF方向から動き出した話,かも知れません。


 第2種競技場の枠を超えるスタンドを持ちながら,実際には公認が切れてしまっている。既設第2種競技場が,中規模改修を受けた,という形が取れるならば,第2種競技場として使えるかも知れない。


 そんな意識がJAAFサイドにあったとしても,不思議はありません。


 であるならば,もう一歩進んで,JAAFが駒場を活用するアイディアを持ち込んできてもいいのではないかな,と思ったりします。そして,JAAFだけが動くのではなく,JFAやJRFUなど関係する可能性がある競技団体,そして県南エリアのチームが協力できる態勢を整えて,となれば,さいたま市としても改修へと踏み出すのではないか,と思うのですが。


 ここでは結構取り扱っております,駒場の話を読売新聞さんの記事(埼玉地域版)をもとにしながら,書いていこうと思います。


 駒場のピッチが,デコボコになってしまった理由。そして,トラックにかなり大きな高低差ができてしまった理由。


 その理由を,読売さんは図解してくれています。


 そこで,補強に向けた工法として,全体をコンクリートで補強を施す(全面改良)か,それとも固い地盤に向かってパイルを打ち込み,パイルがコンクリート板を支える形で補強を施す(浅層改良・柱状改良)か,がコンサルティング会社から提示され,さいたま市サイドは柱状改良を採用する方向,とのことであります。


 改修にかかる総工費は,読売さんによれば16億円。このお値段をどう考えるか,でありますが。


 フットボール「だけ」を考えるならば,特にプロフェッショナル・フットボールだけを考えるならば,16億円を改修に投入するのはもったいない,となるかも知れません。中野田,そして大宮公園があるのだからいいではないか,と。


 しかしながら,以前のエントリでも触れましたが,アマチュア(ノン・プロフェッショナル),と言いますかセミ・プロフェッショナルにとってまで不必要な競技場なのか,と考えると,違った結論も得られるのではないか,と個人的には思っています。と言いますか,「改修が地域のひとたちにとってメリットとなる」システムを織り込んではじめて,改修をはじめてはいかがか,と。


 たとえば,中野田ではサッカー・スクールが開かれていますが,駒場では地域レベルでのトラック&フィールド・クラブを立ち上げて,スクールを開催する,などというやり方もあり得るのではないか,と思いますし,フットボールであったり,ラグビーフットボールのクリニックを駒場で開催する,などという方向性もあり得るものと思います。


 ハード面でのメドは立ちつつあります。この改修を本格的に動かすために,ソフト面での検討を重ねることが,CPを気にされる議員さんたちに対する説得材料になるのではないか,と感じます。