MX-5 Superlight.

ちょっと,“ソットヴァン”を思い出します。


 ウィンド・スクリーンを取り去っても,公道へと乗り出せる。ディエップの流れを汲むルノースポールが先鞭をつけているのですから,マツダさんにも期待したいところであります。



 スポーツ・メディアを見ていると,イビツァさんに鍛えられた記者なんてのはいねェな,と空虚な実感を持ったりします。


 コンビネーション・フットボール


 イビツァさんが狙ったフットボールとの共通項を感じさせるフットボールを構築しはじめていることは確かです。これまでのフットボールを,“エッセンス”として取り込むとしても,まだ時間が掛かる。そんな段階,でありましょう。であれば,メディアに不要に踊らされることなく,そして「勝ち点」の裏から透けて見えるチームの進化,熟成を確認しながら焦らず行く,という感じでいいのではないかな,と思ったりします。


 という話からはちょっとだけ離れまして(と言いますか,基本的にはこれで扱いを終わりたいところです),webCGさんのニュース記事をもとにクルマの話など。


 世界的に,「衝撃」を与えた日本車。“MX−5”であります。


 ライトウェイト・スポーツ,そしてオープン・スポーツが持つ可能性を,世界的に再認識させたクルマです。シャシー・エンジニアリングという側面から見れば,恐らくはRX−7で培った技術を落とし込んでいたと思いますし,エンジンに関しては当時のファミリアに搭載されていたエンジンを横から縦に置き直す,というように,既存技術を巧みに組み合わせながら商品性の高いクルマへと仕上げてきた,という印象を持っています。


 そんな初代モデルから数えて,20年という節目が2009年です。国内市場では20周年記念車(マツダ・オフィシャル)が用意されていますが,欧州ではフランクフルト・ショーにスペシャル・モデルを持ち込むとのこと。そのスペシャル・モデルが“Superlight”であります。


 それにしても,「大胆な軽量化」であります。オフィシャル・フォトから受け取る限り,キャンバス・トップも用意されていないようですし,もちろんディタッチャブル・トップを取り付けるためのラッチもない,と。ない,と言うならばウィンド・スクリーンもなくて,さらに整流ボードもない,と。さすがは,量産を前提としないスペシャル・モデルだな,と思うところです。
 ではあるのですが,風を直接受けることのできるクルマも魅力的だと思います。さすがに衝突安全性や横転対策など,安全性方面からの要請を思えば,このシンプルさで量産へ,というわけにはいかないと思いますが,このイメージを残して“Speedster”などを用意してくれると,個人的にはうれしいところであります。