JOMOカップ。

JOMOプレゼンツ・日韓定期戦”ではダメなのか!?


 と,素朴な疑問をどうしても持ちます。


 リーグの権威を背負うのは,「国家代表」(@木村元彦さん)でありましょう。


 ならば,JリーグとKリーグを背負って戦うべきは,互いの代表チームではないかな,と。これはコレで,「過熱」する可能性を考慮しなければいけないのでしょうけれど。


 ・・・とまあ,素朴な疑問はありますが。


 こちらのリリース(Jリーグ・オフィシャル)をもとに,JOMOカップの話であります。


 さすがにKリーグは守備範囲を超えていますので,どのような基準で選手が選ばれたのか,を考えるのは難しいのですが。


 オズワルド・オリベイラが意図したことは,比較的明確に見えるように思うのです。


 かつてイビツァさんが代表チームを組むときに採用した手法です。


 そのときに軸としたのは,浦和でした。今回は,鹿島を主軸に据えた,と。


 圧倒的に準備期間が短いわけですから,オズワルド・オリベイラが描く「理想」をそのまま仁川文鶴のピッチに描き出すのは限りなく不可能でしょう。また,昨季のJOMOカップを思い起こしてみれば,Kリーグ勢は「勝負」への姿勢を前面に押し出してきてもいました。単なる“インターナショナル・フレンドリー”という位置付けならば,チームとしての完成度を度外視した選考もあり得たのかも知れませんが,オズワルドとしては短期間でもある程度,戦術的なイメージが浸透する形を狙ったのでしょう。


 そこで,イビツァさんと同じアプローチに出た,と。差し詰め,このようなロジック・フローだったと思います。


 もうひとつ,意図があるとすれば。


 代表チームを率いる,現任指揮官へのアンチテーゼではなかろうか,と。それならば,代表へと呼ばれてはいないものの,リーグ戦ででいい状態を維持している選手(複数挙げられると思いますが)も考慮に入れていたはずだ,と思いますが,現段階においてスタンディング首位に立つ,その選手への評価が低くはないか,という意識は少なからずあるだろう,と思うわけです。


 Jリーグの権威を背負う,という意味においては代表チーム的。でも,実際には代表チームではない。微妙な位置付けのチームだからこそ,現任指揮官へのメッセージとしても使える,と思ったのではないかな,と。・・・穿ち過ぎでしょうけれど。


 ともかく。JOMOカップのスコッドは部分的に,代表チーム(と言いますか,コーチング・スタッフと言いますか)へのメッセージを少なからず含んでいる,とは思います。


 最後にちょっとだけ,正直なことを言えば。


 「メンドーな時期」にセットしおって!と思います。


 浦和目線で言うならば,8月はアウェイ・マッチが続きます。その直前のタイミングです。中途半端な位置付けのインターナショナル・フレンドリーに,チームの主軸を抜かれること,その間の戦術的な熟成,イメージのすり合わせが滞ることは,(クラブ・エゴという側面を承知で言うならば)どうも,と。


 ともかくも。決まったことではありますし。フレンドリーなのですから,ともかくケガのないように,と。