来季日程をめぐる仮定論。

リーグ戦最終節がカップ戦決勝のあとになる,かも知れない。


 想定できる収穫としては,このようなところでしょうか。


 ただ,「降って湧いた収穫」ではいけないとも感じます。


 契約期間を思えば,あまりに不自然なタイミングでカップ戦を戦うわけです。「権威あるカップ」であるはずなのに,扱いがいささか悪い。扱いを「権威」なりに改めるためにも,JFAとリーグ・サイドが考えるべき話であって,偶然で関係性が修正されるようではいけないと思うのですがね。


 とは言え,リズムをちょっと崩すわけですからチームに与える影響は小さくない,と思います。特に,2011シーズンへの準備が難しくなる可能性は否定できないでしょう。


 ・・・それとも,緩やかに開幕時期をずらし続けるつもりでしょうか。たとえば,プレミアシップのように8月第2週あたりに開幕節を持っていくように。


 ・・・考えすぎでしょうけれどね。と言いますか,現段階では「仮定論」の域を出る話ではないのですが。報知さんの記事をもとにしながら,鬼の笑う仮定論などを。


 ポイントを絞って書けば,アジアカップが2011年の1月初旬から下旬にかけて開催されるために,2010シーズンをアジアカップ仕様として設定するのだとか。


 つまり,12月第1週の土曜日が最終節として設定される現行のスケジュールを,12月下旬に最終節が設定されるようにして,リーグ戦のリズムをアジアカップへと持ち込むことができるように配慮する,ということのようであります。


 なるほど,ではありますが。


 となると,天皇杯をどのようにセットするのか,が鍵になりそうです。Jリーグ,特にディビジョン1を戦うクラブの初戦は11月初旬にセットされるのが通例で,ここから5回戦になるまでにちょっとしたインターバルが置かれます。そして,12月には急激にマッチ・スケジュールが詰まってきます。このアンバランスをある程度解消しないと,リーグ戦を12月第2週,あるいは第3週に納めるのは難しい話になるでしょうし,この記事を書いた記者さんも指摘するように,アジアカップ閉幕後にリーグ戦を残す可能性も否定できないとか。


 結果的に,ではありますが,来季契約についての通告後にシビアな戦いをせざるを得ない,という点で本当に不自然なカップ戦である天皇杯と,リーグ戦との関係性が正常になる可能性があるな,と思うのです。


 2010シーズンは,外部要因があって,その要因が結果としてカップ戦とリーグ戦との関係性を整えてくれるかも知れない。この関係性を,「外部要因」がなくとも構築できなければいけないのではないか。ふと,そんなことを思ったりします。