是々非々。

JFAのトップになっても相変わらず,ですね。


 浦和のボスだったときから,いささかリップサーヴィスが過ぎるところ,ありましたからね。


 クラブ・サイドとして意見があるのは理解できるとして,その意見を個人的に,メディアを経由させて表面化させるのは,クラブにとってネガティブな影響をもたらす,と。インサイドで解決すべきこと,あるいはそもそもファースト・チームを預かる指揮官の専権事項にかかる事柄ならば,踏み込んではならない。そういう部分で,かつてのボスはメディア・サーヴィスが過ぎていた,と思うのです。


 しかも,今度は立場がJFAへと変わってもいます。


 とあるプロフェッショナル・クラブ,そのインサイドで解決する必要があるならば解決すべき事項に対して,フットボールという競技を管掌する機関のトップに意見をされる必要性など,どこにもないはずです。


 軽いマクラを,というつもりが,すっかりまとめてしまいました。リンクはどうしようか迷ったのですが,こちらの記事あたりを。


 まずは,ユースから昇格した選手たちのことですが。


 「壁」にぶつかるのは悪いことではありません。その壁に対して,どのような対応をすべきなのか,彼ら自身が現実的な解法を導き出すための時間をつくっておきたい,という意図を指揮官は持っているのだろう,と理解しています。ひたすらにフラットアウトするだけ,だった状態から,レース・トラックであったりコンディションに対応するためのスロットル・ワークを意識する,その段階にある選手に対して,メディア・サイドには「理想に過ぎる将来」を描いてしまうようなきっかけを与えないでほしい,と。


 その配慮に対して,「取材規制」と反応し,JFAトップのコメントまで引き出した。


 その努力はすばらしいものだと思いますが,だからと言って,クラブにとっての貴重な財産,その財産が失われたからと言って,何の責任を負うわけでもありません。ならば,クラブとしてのベスト・インタレストが取材規制(と受け取られるアプローチ)であるならば,その対応を毅然としてすべきだ,と私は思っています。


 さて。過剰なリップサーヴィスに霞みがちですが,個人的には歓迎したいコメントもされたようでありまして,そちらには賛意を示したいと思います。


 時間表記の話です。


 前半45分が経過すると同時に,デジタル・タイマーは消えます。後半開始に向けて,デジタル・タイマーが再表示されるとき,45:00から計時が再びはじまる競技場はなかなか少なくて,横浜国際と,不思議に記憶がハッキリしませんが飛田給くらいだったかと思います。あとは,00:00に戻るケースが多いわけです。


 競技場内でのアナウンスメント,あるいは公式記録において90:00を通算した形で時間が示されているのに,ゲーム・クロックでは不思議と,90:00という時間枠を意識させるような表示がされません。フットボールは,90分という時間枠の中で得点を争う競技です。45分という時間枠も確かにありますが,そちらはアナログ表示のゲーム・クロックが担当してくれています。90分という枠でゲーム・コントロールを,という姿をわかりやすく示すには,確かに後半開始でデジタル・タイマーを0に戻すより,45:00から動き出す,という方が相応しいように思えるのです。