YZF−R1、ついに国内仕様。

実際に読めましたですね,ヤマハさんからのリリース。


 最初のきっかけは,いつもは買わない専門誌でした。そこに,「国内仕様」を感じさせる表現があり,ちょっとした期待を持ったのでした。そしてここでもR1についてのエントリを書きましたが,パワー・デリバリーに特徴を持つクロスプレーン・クランクはワインディングで大きな武器となってくれるはず,となると扱いやすい国内仕様になるのではないか,と考えたわけです。


 ただ,微妙に歯切れが悪かったのは,いまひとつ確証が持てなかったからです。


 ・・・アウトサイダーなのですから当然なのですが,インサイドだとすればそれはそれで,確定的なことなど,書けるはずもないのですけどね。



 ・・・マクラでお分かりでしょうが,フットボールを離れましてヤマハ発動機株式会社さんのリリースをもとに,ついにと言いますか,やっとと言いますか,国内仕様が用意されたYZF−R1の話であります。


 さて,マクラから話をつないでいきますと。


 期待の背景にあったのは,厳しさを増した国内規制の存在です。排気量に応じて上限が設定されていた馬力規制に関しては緩和措置が取られたのですが,エミッション・コントロールや騒音規制に関しては国際的にもトップクラス,と言える基準が導入されたわけです。
 この国内規制をクリアするためには,開発段階からメーカが対策するのが近道ではないか。そんな印象を持ちましたし,実際に市場投入されたホンダさんのCBRは,国内規制をクリアするために,徹底した対策を施されていました。国内でのコンディションに最適化させつつ,同時に厳しい規制に適合させるには,(申し訳ない話だと思いますが)いままで活躍してくれた代理店さんレベルでは正直,厳しいものがある。そう感じたのも確かですし,プレストさんが導入を見送る,というリリースを出していたのを見たときには,ともすればR1は市場導入されないかも知れない,とも思ったのです。


 そんなときに専門誌のフレーズは,かなりの希望でもありました。とは言え,最初はかなり「希望的観測」です。
 その観測が確信に大きく振れたのは,やはりV−MAXでしょうか。カウルレスでありながら,規制に適合できたのは大きな意味を持ちます。となれば,ほぼ間違いなくR1も用意されるだろうな,と。


 そして今回,ヤマハさんのサイトに商品情報ページ(オフィシャル)が用意され,正式に国内仕様としてクレジットされた,というわけです。


 となると,欲張りなワタシとしてはもう一発お願いしたいところです。


 “R6”の国内仕様,であります。ヤマハさんとしては例外的に,かなり戦闘的なディメンションです。基本的には公道よりも,クローズドな環境でのライディングが得意なタイプだとは思いますが,戦闘的なバイクを公道で乗りこなす(決してハイスピードで,というつもりはないので念のため),というのもまたチャレンジングですし,面白い作業であるように思います。また,排気量設定などを思えば国内でフィットするのは600ccクラス,という思いもあります。であれば,ヤマハさんには頑張っていただきたい,と思ってしまうのであります。