コパ・イタリアのことなど。

実質的には,90分ハーフで戦う準決勝と捉えられます。


 ですが,当然ながらにフットボールは45分ハーフで戦われます。であれば,立ち上がりが重要なのは言うまでもなく,しかも第1戦は本拠地であるルイジ・フェラーリスです。


 そして,狙い通りに先制点を奪取,第1戦で先手を取ったわけです。しかも,3ゴールというアドバンテージを構築して。


 このアドバンテージ,逆サイドから見ればかなり重いビハインドです。戦略的なオプションは,かなり限定されたとも言えるでしょうか。かの指揮官をもってしても,この限られたオプションは跳ね返せなかった,と。


 タイトルからもお分かりでありましょうが,スポナビさんの記事をもとに,コパ・イタリアのことを短めに。


 決勝戦への切符を争ったのは,サンプドリアインテル・ミラノ。冒頭で触れたように,第1戦はサンプドリアの本拠地であるルイジ・フェラーリスで戦われました。


 そこで,サンプドリア・サイドに視点を再び移して考えてみますと。


 後半に向けたゲーム・プラン,その選択肢は多く用意できたと思います。決勝進出を諦めない限り,相手は積極的に攻撃を仕掛けなければなりません。その意識を巧みに利用することで,ゲームをコントロールする。当然,単純に攻撃を受け止めるのではなくて,逆襲を狙っている,という姿勢を見せ付けることで,相手の攻撃に対しての牽制をも狙う。


 というような形を,描けたはずです。


 そして第2戦は,スポナビさんの記事にもあるように1−0で終わってしまいます。1,2戦合計でのファイナル・スコアは3−1。サンプドリアが,決勝への切符を奪取したわけです。


 スクデットという目標にチームを傾け,コントロールしながら準決勝を戦おうとしたインテル,という見方も成立するかと思いますが,ときに渋いクラブが勝ち上がっていくというのもまた,カップ戦の持つ魅力ではないか,と感じます。