シアラーの帰還。

個人的には,ブラックバーンのイメージも結構強いですね。


 ちょうど,ブラックバーンプレミアシップを制したシーズンと重なってもいますし。


 思えば,彼がイーウッド・パークを去ってから,成績的には下降曲線だったですね。そして,彼自身もセント・ジェームス・パークへと移籍して以降プレミアシップ,FAカップやリーグ・カップとは無縁に終わってしまってもいます。その流れを,今度は“Manager”として断ち切ることが期待されている,ということでしょうか。時事さん配信のニュース(スポナビ)をもとに,ひさびさの欧州版をちょっと短めで。


 アラン・シアラーさん,であります。


 確かにブラックバーンのキットよりも,マグパイズのファースト・キットが真っ先に浮かぶ,イングランドを代表するストライカーであります。そのシアラーさんが,監督としてセント・ジェームス・パークに戻る,と。


 いささか難しいタイミングでの監督就任だな,と思いますね。


 ファースト・チームは現在,降格圏に足を突っ込んだ状態です。またマグパイズはシーズン当初から,混乱が続いていたとも言えます。シーズン当初はケヴィン・キーガン氏がチームを預かっていたのですが,クラブ・オーナとの対立によって辞任,チームをキニアーさんが引き継ぐことになるのです。なるのですけれど,このキニアーさんも心臓疾患で倒れてしまいます。現状では,代行監督が指揮を執っているわけです。


 シーズン中盤を過ぎても,まだクラブ,チームが安定しない。それでは,降格圏に足を突っ込んだとしても不思議はありません。クラブに安定性を取り戻す,その切り札としてシアラーさんがノミネートされたのでしょう。


 ならば,クラブにもシアラーさんにすべてを委ねる,くらいの覚悟を見せてほしいものです。最近のクラブは,新任監督に対して預ける時間がビックリするほどに短くなっています。それだけ結果に対してシビア,という解釈もできますが,反面で迷走状態に終止符を打つどころか,迷走状態に拍車を掛けているのではないか,と思うところもあります。


 マグパイズが反転攻勢をかけることができるか否か。シアラーさんのマネージング・スキルも重要な要素でしょうが,クラブ・サイドの姿勢もまた,相当に重要な要素であるように,個人的には感じます。