V−MAX、国内仕様投入。

排気量もですが,車両価格も「増量」されましたですね。


 ただ,かなりこだわった作りでもあるようですし,長く乗るならば決して過大な投資ではない,かも知れませんね。
 先代モデルは,かなりのロングライフでした。このモデルも,長く愛されるモデルになってくれるといい,と思います。


 今回は,フットボールを離れましてひさびさにバイクの話。ヤマハさんのリリースをもとに,「ついに!」国内仕様の投入が発表されたV−MAXの話などを。



 国内仕様を準備してくれるのではないか,という期待は持っていましたが,同時に早期の国内仕様投入は意外に難しいかも,などとも思っていました。つまり,国内規制に適合させる形でのバランスが,意外に難しいのではないかな,と思っていたのです。パワー,という側面では100psという規制枠は外れていますし,エミッション・コントロールという部分では比較的早い段階で触媒を取り付けるなどしていましたので,それほど問題はなかったでしょう。
 排気ガス規制と騒音規制を「同時に」クリアする,というのが結構高いハードルに映ったのです。


 それでも,V−MAXはまだアドバンテージがありました。駆動系が,チェーンではなくてシャフトだからです。そもそもカバーリングされているから,対策はある程度施されているわけです。


 そうではなくて,エンジンであります。カウルによって囲われているわけではありませんから,エンジンを積極的にカバーリングするだけでは,デザイン面から問題を抱えることになります。また,今回のV−MAXは排気量が約1700ccへと拡大を受けていますから,エンジンが放熱する,その熱量も相当なものであるはずです。この点も,騒音規制をクリアするにあたって,厄介な要素になるはずです。デザイン面に配慮しながら,効果的にエンジンまわりのノイズを抑え込むことが求められていたように思いますし,同時に排熱性にも配慮しなければなりません。


 ライダースクラブ誌で特集が組まれていましたが,ホンダさんは相当な苦労をしてCBR(国内仕様)を仕立ててきたとのことです。ヤマハさんも,相当に高いハードルを越えてきたのではないかな,と感じるわけです。ただ,「正面突破」を図ってくれたのはうれしい限りです。


 オトナなバイク,となるとモトグッツィだったりBMWだったり。シルエットを思えば,やっぱりハーレー(特にV−ROD)でしょうか。とまあ,「舶来モノ」が浮かぶところですが,国産だってなかなかにいいものです。その筆頭になってくれるのではないかな,と思っています。


 となると,です。


 やはり,期待してしまうのはYZF−R1の国内仕様ですね。位相クランクを採用した09モデルは,オープン・ロードでも相当な魅力を持っているはずですし,エンジンを無理に高回転にまで引っ張らずとも存分に楽しめるのではないかな,と思うのですが,これも「騒音規制」と放熱性あたりの対応が難しいだろうな,と思っております。
 おりますが,ヤマハさんならばやってくれるだろう,と。読んでいただけているとは思いませんが,ヤマハの皆様,ぜひ。近い時期に,再びヤマハさんのリリースが読めること,期待したいと思います。