逆襲のアメリカン(WSB・#1)。
と,言い切るには時期尚早な部分も,あるとは思いますけどね。
とは言え,「大きなきっかけ」にはなるでしょう。
今回も,バイクな話であります。ヤマハさんのレース・レポートをもとにしつつ,ワールド・スーパーバイク(WSB)であります。
さて,今季のWSBでありますが。
やはり,ドゥカティを中心にシーズンが動くことになるでしょうね。そして注目すべきは,今季からWSBへと参戦してきたBMWでありましょう。BMWと言えば,特徴的な“ボクサー・エンジン”でありますが,BMWはWSBにマシンを持ち込むにあたり,新開発のインライン4を開発,その本気度を示しています。国産メイクスが得意とする,インライン4にツインスパー,というパッケージをあえて持ち込むことで,真っ向勝負を挑んできたように見えるのです。
そして,このリリースでも触れられていますが,レース1での最速タイムを記録したのはBMWを操るトロイ・コーサーでありました。強さ,という部分ではまだ熟成初期段階,という見方もできると思いますが,速さではインパクトを残したように感じます。これからのBMW,要注目ではないか,と感じます。
で,ヤマハさんであります。なかなか悪くない立ち上がり,な第1ラウンドではないでしょうか。レースの流れはヤマハさんのレポートにお任せするとして,アメリカン・ライダーのことなど。
一時期は相当な勢力でありました。ウェイン・レイニーさんやケヴィン・シュワンツさんがそれぞれヤマハ,スズキのエースとして500ccクラスを戦っていた時代です。でありますが,いまは再びヨーロピアンな時代に戻っています。「天才」ヴァレンティーノ・ロッシを筆頭にロリス・カピロッシもヨーロピアン(と言いますか,イタリアンですね),WSBを戦うライダーで言えばマックス・ビアッジであったり。motoGPクラスでは,ニッキー・ヘイデンがヴァレンティーノを止められるアメリカンであろうと感じるところもありますが,WSBでは確かに,アメリカンが存在感を示している,という印象はありませんでした。それもそのはず,このリリースを読むと,コーリン・エドワーズ以来の話だとか。
・・・ドゥカティ・ストッパーとしての役割は,当然国産メイクスに期待されます。
スズキ・フリーク的には(と言いますか,個人的には)加賀山さんがその筆頭に,と思ってしまいますが,スピースにも頑張ってほしいものであります。