20ゲームの候補とポスト・ユース。

必ずしも,「迂回路」ではないでしょう。


 むしろ,「必要な道程」になってくれる可能性もあります。


 2009シーズンの浦和は,抜本的な対策をフォルカーさんのリクエストによって立案している最中でしょうが,一般的に言えばプロフェッショナル・クラブでの育成環境よりも,「腰を据えた」育成強化ができる環境,という解釈も成り立つのです。


 であれば,ポスト・ユースの有力な選択肢であることも確かではないか,と思うのです。


 そして,今季以降は“定期的なチェック”ができる可能性がかなり高いように感じます。大原か,それとも中野田第2だったり第4か。あるいは,駒場という可能性もあるでしょうか。


 いずれにせよ,楽しみな話ではありますね。


 ちょっと前にアップされたものですが,今回は清尾さんのコラム(Weps うち明け話)をもとに。


 プロフェッショナル・クラブの下部組織に在籍している。このことがただちに,ファースト・チームへの昇格を保証するものではありません。むしろ,昇格という判断に至らないケースが多い,と考えるべきだとも感じます。ですが,プロフェッショナルへの道程は下部組織を経由するものだけではないし,高体連から直接,というだけでもありません。


 清尾さんのコラムでは,ユースに在籍していた選手が大学チームの選手として大原に戻ってきたことが扱われています。


 ユースからファースト・チームへ,という道筋を通ることはできなかったけれど,大学リーグという道筋を通って,ともすればファースト・チームへ。そんな期待を抱かせる話だと思います。


 そして今季からは,トレーニング・マッチが多く組まれることが想定されます。サテライト・リーグ(グループ・リーグ)の6ゲーム,これに加えて20ゲーム程度のトレーニング・マッチを組めるように指揮官は要望を出しているとのこと。当然,大学リーグを戦うチームも,その有力候補であるはずです。


 西が丘に,駒沢に,あるいは浜川や青木町などにもスカウティング・スタッフは足を運んでいると思います。加えて,実際にサテライト・チーム(実質的にはセカンド・チームという表現を使うべきかも知れませんが)と戦うことで,チェックがより具体性を持ったものになるかも知れません。フォルカーさんのリクエストは,ポスト・ユースという視点からも,すごくいい話であるように思うのです。