Test Week - 第2次キャンプ。

フレームの問題点を洗い出すならば,負荷は強く掛けたい。


 限りなく,実戦に近い負荷を。


 まず,最初に「ある程度」強い負荷が掛かる相手とのTMを組み,戦術的な浸透度に関する確認をするつもりでしょう。そして,実戦を通じてどの程度の戦術的な表現ができるのか,も。その中で熟成が遅れている要素を取り出し,トレーニングで再調整や徹底を図る。再び,TMを通して確認作業を繰り返す。


 いよいよ,本格的にチーム・ビルディングがはじまったな,と感じます。ということで,今回はひさびさに正面からフットボールな話を,浦和からのリリースをもとに。


 まず,リリースを見るとTMに関するスケジュールが目を引きます。


 キャンプ2日目に,浦項とのTMが組まれています。同じ週の土曜日にはJFLを戦うFC琉球,続く日曜日には鹿屋体育大学とのTMがセットされ,スケジュール終盤には再びKリーグを主戦場とする蔚山現代とのゲームが組まれる,と。


 ちょっとした「リズム(あるいはテンポ)」を感じられるスケジュールかな,と思うわけです。


 フォルカーさんは,緩やかに狙うフットボール・スタイルをファースト・チームへと浸透させつつある段階,と受け取れます。とは言え,それほど戦術的な浸透度が高い状態ではないでしょう。その段階で,どこまでKリーグ・レベルに対して対応できるのか。逆に,実戦を通して現段階で不足している要素が何か,見極めるつもりかな,と感じます。


 で,不足する要素を再びゲームを通してチェックする。トライ&チェック,として位置付けられるのが,中間にセットされた2ゲームなのでしょう。


 そして,再びチームにかかる戦術的な負荷を上げてみる。蔚山とのゲームは,リーグ戦へのステップ・ボードという位置付けでもあるのでしょう。ちょっとモータースポーツのような表現をすれば,まさしく“テスト・ウィーク”であります。実りある,テスト・ウィークであることを期待したいと思います。