マコーミックさん、レッドハリケーンズへ。
ブレイブルーパス,というフレーズはフィットしませんね。
やはり,「東芝府中ラグビー部」という言葉が似合います。であれば,いつかは府中でコーチング・スタッフとなるのかも,などと思っていましたが。
実際にオファーを受けたのは,関西でありました。そして,下部リーグを戦っているチームです。
“トップ・フライト”を達成することだけでなく,“エレベータ”になることなくトップリーグを主戦場とし続けられるだけのチームに仕上げていく。
なかなかの目標が掲げられています。ぜひ,この目標をクリアしてほしい,と思います。
ということで,今回も楕円球な話をレッドハリケーンズさんのリリースをもとに。
マコーミックさんが指揮を執る予定なのは,NTTドコモ・レッドハリケーンズ。
・・・NTTでレッド!?
大宮さんのイメージが強いので,ちょっと違和感を感じたのですが,よくよく考えてみれば,“docomo”のロゴも赤かった。なかなかに格好いいファースト・ジャージであります。といいますか,重工相模原(ダイナボアーズ)もファースト・ジャージはレッドではなくてグリーンですからね。フットボールとラグビーでは,やはり違うわけです。
脱線しました。話戻します。
“レッドハリケーンズ”という名前をすでに持っていることからも,目標がTL参入にあることは簡単に理解できます。かつて神鋼を率いていた萩本さんがヘッドコーチをしていたとのことですが,今季の成績はトップ・ウェスト1で4位。順位決定戦への出場権を逃してしまったわけです。
恐らくは,体制を刷新するという意図もあったでしょうか。そこで白羽の矢が立ったのが,マコーミックさんであった,と。
このリリースを読んでいくと,ちょっと興味深いですね。レッドスパークスのアドバイザーをしていたとか。となると,どこかチーム・ビルディングには向井さんの雰囲気が漂うのでしょうか。
マコーミックさんは,東芝府中がラグビー日本選手権を3連覇したときの中心選手です。そのときにチームを指揮していたのが,レッドスパークスの指揮官である向井昭吾さんでした。「強さ」を見せ付けていたチーム,その中で活躍していた選手ですから,どのようなメンタル・マネージメントをするべきなのか,チーム・ビルディングをしていくべきなのか,皮膚感覚で理解している部分はあるだろう,と感じます。
となれば,その感覚をどれだけ「言葉」に置き換えられるか。
自身のエッセンス,そして向井さんなどのエッセンスを巧みにチームへと落とし込むことができるならば,面白いチームへと進化していく,かも知れません。
個人的にも,すごく楽しみであります。