リアルなガンバ。
意外と言えば意外。
でも、十分に有り得る話です。ハーフコート・カウンターを繰り出す相手に対してしっかりとした守備応対を繰り返し、ワンチャンスを狙い続ける。
ある意味、らしくない戦い方でしたが、クラブ選手権の収穫でもあるのでしょう。
所用のために中座せざるを得なかったのですが、ガンバの深化を感じさせるゲームだったような印象を持っています。
詳細は追ってアップします。
・・・ということで,ちょっと追記をはじめますと。
最初は,まったく足を運ぶつもりはありませんでした。夕刻から友人との約束があって,それまでの時間は下北沢だったり神宮前で古着屋めぐり,なんて思っていたのですが,いつの間にか足は神宮前を抜けて明治公園方向へ。
結局,フットボールな夕暮れを国立霞ヶ丘で,というわけだったのです。
ニュートラルに,双方の印象をごく簡単に書いておくことにします。
まず,横浜FMでありますが。
最後の詰めで,ガンバの守備ブロックを揺さぶれなかったな,と思います。ミッドフィールドでは,確かにガンバを翻弄する局面もありましたが,最終ラインのバランスを決定的に崩しにかかった局面がそれほどに多くはなかったな,と。
とは言え,ゲーム・プランからすればマリノスのもの,とも感じました。
ボール奪取位置は,あくまでも高く。そこからの仕掛けは,高い縦への機動性を基盤に。
リズムを掌握している時間帯から言えば,マリノスが優位に立っていたとも感じますから,ラスト・ピースがどうしても嵌らない,そんな印象を抱えたままの120分だったかも知れません。
対して,ガンバです。
ボディ・ブローが効いているな,という印象でした。ただ,FCWCでの経験がガンバにリアルを持ち込んだな,とも思いました。ミッドフィールドでリズムをつくることは,ほとんどできていませんでした。ショートレンジ・パスでリズムをつくろうにも,精度が低い。局面を転換しようと,ロングレンジ・パスを繰り出しても,芝刈り機の芝目1つ分くらいショートしてしまう局面がいささか多い。
コンディションから言えば,最悪の状態だったと思います。その最悪なりの戦い方を徹底してきたこと,が彼らにとっての収穫かも知れません。
マリノスからしてみれば,“Not our day.”としか言いようがない。そんな流れに引き込んだガンバは,「らしさ」を封じたのかも知れません。いままで「らしさ」にこだわるがあまりの脆さを感じることもあったのですが,この日のG大阪は老獪でもあった。“One-Nil”のメンタリティ「も」バランスさせられるようになったとすれば,来季のリーグ戦はやはり侮ることはできるはずもない。そんな印象を持ったりします。