セカンド・ラウンドなユースカップ。

ついつい,“サハラカップ”と言ってしまいますね。


 Jユースカップ,であります。


 高円宮杯は中野田を目指す戦いでありますが,Jユースは長居を目指す戦いであります。その決勝トーナメント,その組み合わせ(Jリーグ・オフィシャル)が決定しました。その組み合わせをもとに,エルゴラの川端さんがJ's GOALさんにプレビュー記事を寄稿されております。


 そこで今回は,川端さんの記事をもとに。


 川端さんも指摘しているように,浦和ユースは“CUP DOUBLE”を狙える立場にいる,と見るべきでしょう。それだけのポテンシャルを持っているのは間違いないし,中野田のピッチで示したパフォーマンスは,ホントにすごいモノがありました。


 ただ,トーナメント・ドローはなかなかにシビアな道筋を提供してくれたようです。


 1回戦で対戦するのは,三菱養和ユース。高円宮杯への切符争奪戦,という意味も持つプリンスリーグ関東で,「勝ち点0」に抑え込まれた相手,と言うべきでしょうか。


 この初戦をクリアしないことには,先もない。


 確かにその通りなのですが,カップ戦では「加速態勢」を築くために乗り越えるべきハードル,というのがどこかにセットされるような印象があります。そのハードルが,このカップ戦では初戦にセットされただけ,と見れば,それほど悪い話でもないか,とも思います。


 初戦をクリアしたとしても,その先を眺めてみれば厳しいゲームが続くと見ていていいと思います。2回戦で待ち構えているヴェルディ・ユースとはプリンスで勝ち点1を分け合っている関係ですから,実力的に大幅な差があるとは考えない方がいいでしょうし,長居第2でのQFでは高円宮杯での雪辱を狙うグランパスU18との対戦,という可能性もあります。


 であればなおのこと,初戦から厳しいゲームを経験しておくのは,悪いことではありません。


 1ゲーム多く戦わなければならないのはハンディにも映りますが,ここでしっかりとしたリズムをつかむことができれば,チームにポジティブな循環をもたらすこともできるかも知れない,と思うわけです。


 スタンディング・スタートではなくて,ローリング・スタートが許された。そのくらいに思っておけば,このカップ戦を優位に進めていけるのではないか。そう,思ったりします。