4駆なMINIなど。

比較的コンパクトなクルマに,4駆。


 ヨーロッパのひとは結構好きだな,と思います。フィアット・パンダも4駆モデルを用意していましたし,フォルクスワーゲンは“カントリー”という名前を用意して4駆モデルをつくっています。


 であれば,MINIもあり得ない話ではないかな,と思います。でも,個人的には違った方向性を期待したいな,と思いますね。


 今回は,webCGさんの記事をもとに,ひさびさにクルマの話をしてみようと思います。


 この記事で扱われているのは,パリサロンに出店されるコンセプトであります。でありますれば,さすがに市販化をこのままするわけには・・・と言いたくなるディテールも散見できます。たとえば,ドアであります。衝突安全性だったり,ボディ剛性面を冷静に考えると,確かに便利なドア・レイアウトだなとは思いますが,市販モデルに投入するのは難しいかも知れませんし,シート・レイアウトはどう見ても,コンセプトであることを明確にする要素でしょう。


 ただ,コンセプト特有の演出を意識しないでこのコンセプトを見てみると,結構本気になって量産化を狙っているのではないか,とも思います。


 クロスオーバーであることを印象付けるオーバーフェンダー,その仕上げも悪くないし,“MINI”であることを特徴付けるフロントグリルを,グリルガード風に仕立てているところは,すでに市販化を意識しているのかな,という部分です。写真を通しての印象ですが,かなりしっかりとした仕上げです。であれば,近い将来に4駆モデルが追加される可能性も低くはない,と見ています。


 見ていますが,このコンセプトを見ればもうひとつリクエストを出したくなります。4ドアというアイディアを市販車に,と思うのです。


 そもそものミニ,オースチン・セブンのコードネームは“ADO15”。もうひとつ数字が増えた,“ADO16”を現代的に解釈したクルマを期待したいわけです。たとえば一時期,ちょっとしたブームになった“ヴァンデンプラ・プリンセス”,そのコンセプトを現代的なMINIテイストで解釈し直したクルマも見てみたいと思います。小さくても,高級感がしっかりと漂っているクルマ。個人的には,4駆の派生モデルもいいけど,オシャレな4ドア・モデルを期待したいところです。