オルタナティブと基盤と。

オズワルド・オリヴェイラが,どのようにJリーグを見ているか。


 その見方を理解するきっかけには,なりそうですね。ただこのリスト,もうちょっと応用もできそうな気がするのですが。


 [ J's GOAL ]【JOMO CUP 2008】出場選手決定!であります。


 エントリとして扱っておいて,こういう言い方もどうかと思いますが。


 JOMOカップには,興味が持てないのであります。


 そもそも,リーグ対抗戦とは?と。


 リーグの威信を背負うべきはナショナル・チームのはずですから,まだ日韓定期戦をJOMOカップとして位置付ける方がロジカルだろうと思うからです。いままでの東西対抗戦よりはいいかも知れない。でも,リーグ対抗と言うのであれば,クラブが真正面からぶつかり合うACLがあるわけです。リーグの位置関係は,ACLで十分に理解できるし,理解されるべきだと思うのです。


 そういう部分から見ても,ちょっと中途半端な印象は付きまとうように思えるのです。


 であれば,代表と(ちょっと無理矢理に,ですけど。)絡めて考えてみようではないか,と思うのです。つまり,B代表の基盤としてこのリストを眺めてみると面白いかな,と思うわけですね。


 「オルタナティブ。」というエントリで扱ったことがあるのですが,現任指揮官が見落としているかも知れないタレントを引っ張り出す,そのいいきっかけだろうと思うのです。


 当然,A代表にも選出されている選手が複数名リスティングされていますから,そのまま基盤として捉えるわけにはいきません。ですが,オリンピック代表をそのままA代表へとブリッジさせるのではなく,選ばれてはいないけれど間違いなくヤタガラスをまとうに足るポテンシャル,パフォーマンスを持った選手をもB代表に入れておくべきだろう,と思うのです。基盤は大きければ大きいほどいいと思いますし。


 そのベースに少なくとも,このリストはなり得るかも知れない,と思うのです。


 ・・・最後にちょっとだけ。


 FWに,外国籍選手が集中しています。しかも,中軸となる可能性が高い。フル代表にも感じることですが,「オレが生きるために」という大前提が欠けた状態でチーム・プレイだけを意識してしまう時間帯が多いような気がします。


 対して彼らは,「オレが生きる」ことを常に意識しているように見えます。ときに強引な印象も与えるけれど,「オレが生きる」形に持ち込めたという確信が得られれば,間違いなくボール・コントロールは譲り渡さないし,フィニッシュへと持ち込んでいく。このリストでも,“カッティヴェリア”がトップには求められる,ということが読み取れるように思うのです。