Dutch, or Brazillian?

候補に統一感を感じられないのは,気のせいでしょうか。


 また,“ユニット”として監督候補を見るべきではないかな,と思うところもあります。いずれにせよ,アウトサイダーからすれば興味深い人選であります。


 さらに言えば,契約期間が短期(つまりは2010年の本戦まで)であるならばいまのチームが持っているフットボール・スタイル,そのスタイルとの継続性だったり共通性が意味を持つだろうし,ある程度長期にわたるようならば,いまのチームを熟成させるのと同時に,新たな戦力の発掘,チーム戦術の再構築など,戦術的な緻密さも必要になってくるでしょう。


 期間的な問題も,絡んできそうです。で,どう判断するのでしょうか(その前に,ホントにウワサ通りかという問題もありますが)。ジーコ氏がポルトガル代表次期監督候補に(nikkansports.com)という記事をもとに,ちょっと短めで。


 現任指揮官である,ルイス・フェリペ・スコラーリ欧州選手権を最後にスタンフォード・ブリッジへと舞台を移します。空席となるポルトガル代表監督に,では誰が就任するのか,というのがこの(恐らくは共同さんあたりの配信)記事でありまして。


 コインブラさんだけでなく,ルシェンブルゴさんやライカールトさんも候補だとのこと。ここで,「継続性」という要素を持ち出すならば,同じブラジリアンであるルシェンブルゴさんやコインブラさんの方が適任となるでしょう。そして,直近までクラブ(フェネルバチェ)でのマネージメントを担当していた経験を重く見るならば,また日本代表監督時代とは違って,モダン・フットボールの要素を強調するコインブラさんに傾くかも知れません。


 ただ,いまのチームの持っている能力,その能力を最大限に引き出すだけでいいならば,という条件が付きそうです。であれば,短期間向きとでも言いましょうか。


 対して,ライカールトさんは“ユニット”で考えないといけないひとでしょうね。サー・アレックスのような感じでしょうか。2007〜08シーズンまでチェルシーのアシスタント・コーチを務めていたテン・カーテが脇を固めていたときは,チームに安定感を感じることができたけれど,カンプ・ノウに彼の姿が見えなくなるとチームのリズムが悪化したのも,確かなこと。


 であれば,誰がアシスタントに付くか,が鍵を握るように思うのです。


 クラブ・チームと違って,なかなか監督さんにアピールするところの多くない代表チームでありますが,このポルトガルを含めて,欧州選手権以降(あるいは最中であっても)この手の話は賑やかになるかも知れません。