Strike Back (2008 Stanley Cup Finals).

反撃開始,となるでしょうか。


 ですが,本格的に反撃したことにはまだならないようにも感じます。リズムを決定的に掌握し,相手にプレッシャーを掛け与えられてはじめて,「反撃」が効果を持つとすれば,もうちょっと,ということにはなるでしょう。反撃と言ってもごく初期段階,という見方がフェアなのかも知れません。



 いよいよ(やっと,という言い方もありますが。),ポスト・シーズンの最終段階である“スタンレーカップ・ファイナルズ”であります。ということで,アイスホッケーの話など。


 ここまで,3ゲームが終了しています。レッドウィングスの本拠地であるデトロイトで2試合,ペンギンスのホームであるピッツバーグで1試合が戦われ,ともにホーム・ゲームをキープしています。立ち上がりの2ゲームを連取したことで,短期決戦のリズムをデトロイトが掌握しているようにも感じました。ともすれば,ピッツバーグのホーム・ゲームをブレイクすることもできるのではないか。そんな印象を持っていました。
 ですが,ピッツバーグの本拠地初戦に賭けるモチベーションは相当に高かったように感じられます。先制点奪取によってリズムをつかんだのは,ピッツバーグでした。第2ピリオドになると,ペンギンス,レッドウィングスともにパワープレイの時間帯を確実に得点へと結び付け,互角の状態へとゲームは持ち込まれます。第3ピリオドにあっても,この互角の状態は変わることなく,最終的に第1ピリオドでの先制点がゲーム3を決定付ける要素となります。


 これで,ピッツバーグが1ゲーム・ダウンにまで押し戻しています。


 本拠地での初戦,ピッツバーグは常に先手を取っています。この流れをゲーム4に持ち込むことができるならば,状況をイーブンへと引き戻すことができるのみならず,流れを大きく引き寄せることもできるでしょう。
 デトロイトにしてみれば,その流れを押し止めるためにもゲーム4を落とすことはできないはず。今季のスタンレーカップ・ファイナルズ,ゲーム4が(現段階においては)最も重要なゲームになりそうです。