To the Finals (Conference Finals #3).
“Check”をコールしながら,ちょっと足踏み。
でも,最終的には主導権を早い段階で掌握したチームが,順当にスタンレーカップ・ファイナルズへと駒を進める。
やっと,高みを現実的な射程に収められる距離へと進んできた。そんな印象です。
ということで,フットボールではなくてちょっと短めにNHLの話であります。
にもかかわらず,ちょっとテニス的な言い方をすれば。ゲームを順当にキープできた数が,スタンレーカップ・ファイナルズへの指定席切符を奪取できるかどうかを分けた要素だったと感じます。
今回,レッドウィングスはホーム・ゲームである第1,2戦をおさえることに成功します。対して,カンファレンス・ファイナルズの対戦相手であるダラス・スターズはホーム・ゲームである第3戦を落とし,続く第4戦を何とか確保した,という形です。第3戦でレッドウィングスのブレイクを許し,短期決戦の主導権を握られてしまったように感じます。ここからスターズも反撃態勢を整えたかのように見えたのですが,再びスターズ・ホームの第6戦でブレイクを許してしまう。
短期決戦で主導権を掌握する。
スターズにしてみれば,ブレイクのタイミングが遅すぎた,ということになりますし,レッドウィングスから見れば,2ゲームをモノにしたあとのビジター・ゲームで勝利を挙げ,スターズに対して厳しいプレッシャーを掛け与えることに成功した。
ともかく,これでスタンレーカップ・ファイナルズへ進出するチームが決定しました。イースタン・カンファレンスはピッツバーグ・ペンギンス。そして,ウェスタン・カンファレンスはデトロイト・レッドウィングス。
再び,短期決戦が待っています。
カンファレンス・ファイナルズでひとつの高みに達したあと,さらなる高みが待ち受けている。その高みに駆け上がっていくだけの戦闘態勢を整えることができるかどうか。そして,主導権を掌握するためのスタートダッシュを仕掛けられるか。
その難しさをクリアしたチームが,スタンレーカップを掲げることができる。どんなカップ戦になるのか,見ていこうと思っています。