Check (Conference Finals #2).

不思議な一致を見せております。



 初戦を奪取すると,立て続けに3ゲームに勝利を挙げる。

 チェスの表現を借りるならば,“check”です。

 ただ,ここからが難しいような気もします。



 ということで,今回はフットボールではなくてアイスホッケーの話。

 NHLのカンファレンス・ファイナルのことをちょっとだけ。



 まずは,イースタン・カンファレンスであります。

 3ゲームを連取したのは,ピッツバーグ・ペンギンス。

 本拠地であるピッツバーグでの1,2戦を制し,敵地に乗り込んでの第3戦を奪取する。トーナメントを駆け上がるだけの加速態勢を整えているな,という印象だったのですが,あとのなくなった第4戦でフィラデルフィア・フライヤーズの反撃を受けます。



 偶然とは言え,ウェスタン・カンファレンスもまったく同じ形になっているのです。

 カンファレンス・ファイナルズで主導権を握っているのは,デトロイト・レッドウィングスであります。彼らも本拠地での2連戦を無敗で乗り切り,敵地・ダラスでの第3戦をも制します。

 第2戦では接戦を演じながら,勝利を挙げることのできなかったダラス・スターズですが,本拠地での第4戦でやっと反撃の態勢を整えることができたわけです。



 双方ともに,ゲーム・カウントは3−1。



 イースタンならばフィラデルフィアウェスタンならばダラスがこのまま流れを引き寄せ,“check”から“checkmate”をコールできるか。

 それとも,最初に“check”をコールしたピッツバーグ,あるいはデトロイトが,やはりそのままファイナルズへの切符を奪取するか。



 ペンギンス,そしてレッドウィングスの本拠地でゲーム5は戦われます。

 このことがどう試合に影響するか。

 そしてフライヤーズ,スターズが彼らのホーム・ゲームを奪取することができるかどうか。



 ある意味,どちらにとってもシビレるゲームになるのではないかな,と思います。