岩渕健輔さん、セブンズ・コーチに。
思えば,セブンズに合っているプレー・スタイルでしたね。
まずは,視野が圧倒的に広かった。
フラットにフィールドを見ているはずなのに,実際には俯瞰をしているかのように感じられる。
また,ボール・ハンドリングが特徴的でした。
必ずしもスタンダードというわけではなくて,むしろトリッキーな印象を与えもするのだけれど,ボール・ハンドリングは高い正確性を持っていた。
・・・どうしても,気になる選手です。
先ほどは,村田亙さんのセブンズ監督就任についてエントリを上げたのですが,気が付けば,岩渕健輔氏が7人制日本代表コーチに就任という記事も同時にアップされておりました。追記するのもどうか,と思ったので別枠で。
岩渕健輔。
青山学院が突然変異的に生み出した才能。
・・・そう言わねばならぬのが,OBとしては情けない・・・。
それはともかく。青山学院だったからこそ,あの独特のパス・センスが磨かれたと言うべきかも知れませんね。
高校年代の有力選手が多く加入するチームでは,コンビネーションと言うよりも,ひとりひとりの持っているパフォーマンスをどのようにして引き出すか,という方向性での戦術構築が近道のように思いますが,青山学院は有力選手が多く加入する環境ではない。そのために,高校年代から培ったコンビネーションを生かしやすい,という部分もあったりする。
岩渕の持っているイメージを理解しているから,仕掛けが連動する。
この形を,コーチとして構築してもらいたいな,と思いますね。
セブンズでは,誰もが複数の役割を同時並行的にこなしていく必要があります。
当然,パサーとしての役割もありますし,パスを受ける役割も。
そのときに,描くイメージが一致していれば,パス・レシーバとしては確信を持ってスペースを狙いに行けるはずだし,パスを繰り出す側としても確信を持ってボールを出せる。
この感覚を,村田さんと一緒にスコッドに落とし込んでもらいたいな,と。
そうは言っても,セコムでは選手兼任のBKコーチでもあり,フルタイムで代表に帯同するわけにもいかないようで,太田GMもコメントしておりますが,香港・アデレードセブンズまで帯同,という形だそうです。
ただ,「一旦」という言葉があるように,その先もありそうです。
何とも楽しみなコンビではないか,と思うのであります。