アフリカから南米へ。

レーシング・ディーゼル投入と同時に,新たな開催地。


 実戦部隊にとっては,不安要素も多いとは思うのですが,開発スタッフにとってはすごくチャレンジングな方向になったのではないでしょうか。


 三菱さんの話,であります。


 ダカールと言えばパジェロでありますが,ガソリン・エンジンを搭載したレーシング・パジェロとしては2008シーズンが最後,ということが増岡選手のコメントからも伝わっています。それだけに,今季のダカールに向けた体制は徹底したものだったようですが,2008ダカールは安全上の理由によって全面的にキャンセルされます。
 そこで,来季からの開催地,ということがクローズアップされるわけですが。


 パリダカの舞台は南米へ!? 新たな「ダカール・シリーズ」も(webCG)を読みますと,主催者であるASOは南米での開催をアナウンスしたとか。今回は,この記事をもとに書いていこうと思います。





 こんな車検風景が,チリだったりアルゼンチンで見られることになる,と。確かに,現実的な落としどころかも知れません。


 “ダカール”,あるいは“パリダカ”という略称からも,アフリカというのは切っても切り離せないところがあるように感じられます。られますが,通過ルートでの政情不安は決して見過ごせるものではないし,2008シーズンに限らず摩擦のようなものがある,ということは指摘されていたように思います。
 であるならば,代替開催地を考えるというのも現実的な対応だろうな,と思うのです。この点,アルゼンチンを舞台にWRCが開催されていたこともありますし,(かなり方向性は違うけれど)キャメル・トロフィーやマルボロ・アドベンチャーの舞台だった記憶もあり,ラリー・レイドも十分に開催できるだろうな,と思うわけです。


 また,この記事でも触れられていますが,スケジュールを前倒しする形で中欧地域でのラリー・レイドが開催される,とのことです。今季に関しては,ダカールの代替,という色彩が相当に強いようですが,マシン・セッティングを大幅に変更する必要性が出てくるなど,「レース」としてはちょっと難しいところが出てくるのかも知れません。ASOによれば,シリーズ戦のひとつとして位置付ける,とのことですが,そうなると,マシン・セッティングの幅が大幅に広がることになるでしょうし,バギーのようなスタイルを持ったマシンから,ちょっとだけWRCを戦うマシンに姿が近付いていくかも知れません。


 ・・・今回,写真をお借りした三菱さんのモータースポーツ・サイトは,すごく充実したレース・レポートをアップしてくれたりなど,シッカリとした情報を提供してくれます。そのサイトに,新たなレーシング・マシンと新たなイベントが来季はアップされる,かも知れない。すごく楽しみだったりします。