J2、15クラブ体制へ。

3回戦総当たり制,でしょうね。やっぱり。


 現状の4回戦総当たり制でも,すでに限界領域であります。


 13クラブで,全52節が設定される中で48ゲームを戦ってきたのが今季です。1クールあたり1ゲームのお休みがあるにはありますが,ほぼ切れ目なくゲームがあることになります。シッカリとしたチーム・コンセプトを持っていたとしても,何らかのきっかけでチームの循環が悪くなることはあり得ます。そのときに,修正を掛ける余裕はなかなかつくりにくい。ゲームをこなしながら,同時に修正をしていくことが求められます。


 クラブの「総合力」を問うのがリーグ戦,という意識を持っていますが,ディビジョン2にあっては「安定性」という言葉に置き換えてもいいような,そんな印象を持っています。


 そんなディビジョン2,いよいよ15クラブへと拡大します。【J1昇格&Jリーグ入会決定】臨時理事会後の鬼武健二Jリーグチェアマン 会見コメント(J's GOAL)をもとに。


 今回,J2入会が正式に承認されたのは,JFL2位に付けたロッソ熊本と,3位のポジションを得たFC岐阜であります。まずは,この2つのクラブには「おめでとうございます。」であります。


 さて。鬼武さんも指摘しているように,いよいよ「3回戦総当たり制」でありましょう。


 ホーム・アンド・アウェイのバランスが崩れてしまいますから,いささか問題の多いリーグ戦形態であるとは思っています。理想を言うならば,2回戦総当たり制のリーグ戦であるべきだ,とも。ただし,入場料収入獲得の機会を確保する,という側面があることが将来構想に関するPDFでも明記されていますし,この視点は決して落とせない。となると,今季の48ゲームからいきなり28ゲームにゲーム数が減少し,かつ入場料収入を引き上げるべく各クラブで努力を,というのは酷に過ぎる。ちょっとだけ減少,の42ゲームは確かにひとつの落としどころなのでしょう。


 完全なイコール,というのは難しいはず。本来ならば,カップ戦などによってゲーム数を確保する,というのが望ましいと思うけれど,リーグ・カップを念頭に置けばディビジョン1との調整であったり,天皇杯を想定すればJFAなどとの調整も必要となり,相当なリード・タイムが必要となるはずです。それならば,リーグ・サイドにはできる限りイコールに近付けた形でスケジュールを組んでほしい,と思いますね。