BOTTOM THE TWO.
失礼な言い方であることは承知していますが。
Aグループでの成績を冷静に考えれば,降格して当然。しかし。薄氷を踏むかのように7位に滑り込んでみたり,最下位に甘んじて入替戦を余儀なくされるものの,入替戦ではBグループ首位のチームを退けてもみせる。
恐らくBグループでは首位を争うようなレベルにあるのでしょうが,Bグループとの差は「僅差」に過ぎず,逆にAグループ7位と6位の間にある差は,非常に大きい。何とも中途半端なポジショニングにあるのが,対抗戦グループAグループで「ダントツの」下位を争う2チームではないか,と思うのです。
ということで今回はちょっと大学ラグビーのことなど。
まず,対抗戦Aグループ対戦(試合結果)表(JERFUオフィシャル)を参考書として持ち出してみますに。
“BOTTOM THE TWO”とはどのチームか,一目瞭然かと思います。
さて,ちょっとリーグ戦を俯瞰してみますに。まだ,本当の意味での力関係をはかるべき時期ではない,ですね。上位校にとっては,「足馴らし」というタイミングかも知れません。
再び失礼なことを言えば,“BOTTOM THE TWO”に対してどのようなゲームをするか,というレベルではなく,実質的に青山学院,そして成蹊との対戦を「計算せずに」6チームでのリーグ戦(1回戦総当たり制)を戦っている,と考えるべきだと思いますね。いささか対抗戦グループはAグループ上位と下位のバランスが悪すぎる,と思うのです。3ケタ得点を許してしまうようでは,“アップセット”など望むべくもない。ある意味,対抗戦Aグループは早稲田を追って慶應義塾と明治が仕掛けていく,という実質3校による争いになってしまっているわけです。彼らが低迷しているために,この構図はさらに明確なものとなってしまっている。もったいないと思うのです。
特に青山学院に関して言えば,チーム・ビルディングが,Aグループを戦っていくためにはあまりに不十分なものにとどまっている,という印象を強く持っています。たとえば,BKのスピードであったりFWを中心とする接点での強さなどの明確なストロング・ポイントを持ち,そのストロング・ポイントを徹底して押し出していくような戦いぶりをしている,というイメージが薄いわけです。
すべてをバランスさせる,などと言う前に,まずは突出した部分を作りたい。明治にも,慶應義塾にもない突出した部分を作ることで,まずは「戻るべき場所」を。相手に合わせながら,何とかしてワンチャンスをモノに,なんて意識付けをしているうちは,恐らくこの位置から抜け出せない。
彼らが明確な「スタイル」を見つけ出せれば,対抗戦はもっと活性化するはずなのに,と思うのです。