試験点灯。

いわゆるテスト・マッチであったりインターナショナル・フレンドリーには最適な設備ですね。


 秩父宮であります。


 照明設備を設置するべく工事をしている,ということでありましたが,フィールド・レベルでの照度チェックなどを行うための試験点灯が行われた,ということがこちらの記事(SANSPO.COM)で扱われています。今回は,そんなわけで楕円球方面の話など。



 この写真は,ご紹介したサンスポさんの記事からお借りしているわけですが。


 プレー・エリアは十分に明るいな,という感じがしますね。「平均照度は1000ルクス」で,国立霞ヶ丘並みの明るさを確保している,と記事では触れられていますが,ナイト・マッチでの使用に十分耐えるだけの照度は確保しているようであります(隣の外苑テニスクラブの方が,いささか明るいような感じがしなくもないが。)。


 村田選手のコメントにもあるように,基本的にはナイト・ゲームでの使用を想定しているのでしょうが,実際に秩父宮へと足を運んでいる立場からすると,冬場のゲームでも結構役立ってくれるのではないか,と思います。


 たとえば,ラグビー日本選手権を想像してみます。


 2006〜07シーズンで言えば,1回戦では“九州電力ラグビー部−早稲田大学”戦(第1試合)と“関東学院大学タマリバクラブ”戦(第2試合)が2月3日に組まれていました。2回戦でも同じように,2試合が秩父宮で組まれています。これらの試合に関するチケットは「ひと粒で2度美味しい」チケット,というわけですが,このうち,フラッドライトがちょっと役立ってくれそうなのは,第2試合であります。
 基本的に,第2試合のキックオフ時刻は14:00になります。そもそも太陽の位置が低いためにちょっと眩しさを感じる環境でのキックオフなのですが,ゲーム後半あたりでは大きな影がフィールドに落ちることになります。メイン・スタンドであり,その屋根であり。この状況では,ちょっと暗さを感じることになるわけです。また,天候があまり良くないときには,もっと照明設備が役立ってくれることになる。
 埼玉スタジアム2002では,影を消すためにデイライト・マッチであっても積極的に照明設備を活用していますが,同じような活用がされてもいいな,と思うわけです。


 競技環境,という部分を思えば,いままで34年間外されたままであったことが不思議なくらいですが(恐らくは,財政的な部分での問題がクリアできなかったのでしょう),これからは積極的に活用していってほしいものであります。