The Championships.

フットボール・フリーク的には,“スタンフォード・ブリッジ”のための路線ですが。


 テニス・ファンにとっては,“オールド・イングランド・クラブ”のための路線でもありますね。


 ということで今回は、ちょっと観光案内風にフットボールとは関係ない,「選手権」の話など。


 思ったよりも地上を走っている時間が長いチューブ,“ディストリクト・ライン”でありますな。アールズ・コートで,リッチモンド方面とウィンブルドン方面とに分岐する路線でありますが,オール・イングランド・クラブもスタンフォード・ブリッジも,同じくウィンブルドン方面への電車を使う必要があります。
 で,スタンフォード・ブリッジへの最寄駅はフルアム・ブロードウェイ駅でありますが,今回取り上げたいオール・イングランド・クラブに行くには,“サウスフィールド”駅か“ウィンブルドン・パーク”駅で下車,そこからシャトル・バスで移動,というのが最も分かりやすい行き方のような感じです。


 すると,グリーンの屋根が付いている,センターコートがお出迎えする,はずなのですが。





 今季のセンターコートは,どことなく物足りない。いかにも“イングランド・スタイル”だな,と感じられた独特の屋根がなくなると,センターコートらしさがちょっと薄れてしまったような感じもします。こちらの記事(Sports@nifty)を読むと,「移動式屋根」を設置するための改修,その一環のようであります。


 確かに,ウィンブルドンは雨に影響されることが多い大会です。そのために,サーフェス全体を覆うビニール・シートがコート・サイドに常設されていて,雨量が多くなってくるとコートキーパーが素速くシートを展開し,天候回復を待ちます。NHKの中継映像でも「手持ちぶさた」な時間が流れることがありますが,コレは大会運営にとっても大きなマイナスだろうことは,想像に難くありません。そこで,可動式ルーフを設置しようということのようです。


 ・・・失礼ながら,ロンドン・アイだったりウェンブリーのことを思うと,“On Schedule”で工事が進むとは考えにくいですね。


 さて,大会ですけど。


 男子では,やっぱり中心に置くべきはロジャー・フェデラーになるでしょうか。彼を誰が止めるか,が興味の中心に置かれるはずです。
 女子ですと,モレスモか,あるいはジュスティーヌ・エナンかという見方をするひともいますし,シャラポワが2004シーズン以来の優勝を飾るか,という見方をするひともいるでしょう。そして当然,日本人選手がどこまでトーナメントの山を駆け上がることができるか,という部分も。
 ともすれば,(レイン・シャワーというジャマは入るけれど)最も快適な季節に行われる選手権。ホントは現地で,イチゴを食べながら芝生の上で楽しみたい選手権であります。