Stanley Cup Finals.

失礼ながら,予想外のチームが勝ち上がってきたな,と感じます。


 イースタン・カンファレンスがオタワ・セネターズ。対してウェスタン・カンファレンスは,アナハイム・ダックス


 ということで,いよいよ決勝戦にまで進んできたNHLのことなどを。



 いままで,「ともに」スタンレーカップには縁のなかったチームです。


 とは言え,ダックスは限りなくスタンレーカップに近づいたこともあります。
 創立時期が1992年(リーグ参加は1993〜94シーズンから)と非常に若いチームですが,2002〜03シーズンにはスタンレーカップ決勝へと駆け上がっていくことに成功しています。ただこの時には,対戦相手であるニュージャージー・デヴィルスに敗れ,準優勝に終わっています。


 また,オタワ・セネターズも同じようにリーグ・エクスパンションによって1992年に創立されたチームです。
 しかし,オタワに関してはちょっと面白いことがありまして。


 まったく同じ名称のチームが,かつて存在していたのです。また,かつてのセネターズはビックリするほどの強豪でもあったのです。歴代スタンレーカップ・チャンピオンズに関するページ(NHLオフィシャル・英語)をチェックすると,はじめてオタワ・セネターズスタンレーカップ・チャンピオンズとしてクレジットされるのは,1909年であります。その後,1910年,11年と連続してカップを奪取,その後1920年,21年にも連覇を達成しています。ですが,クラブとしての歴史が断絶してしまっているわけです。
 かつての“ゴールデン・エイジ”を知るひとは本当に少ないのでしょうが,オタワという街と,アイスホッケーという競技との関係は決して薄くない。スタンレーカップ・ファイナルに進出したことが,チームの基盤をさらに強化し,強豪への階段を上れるようになるといいな,などと思うのです。


 先ほどの歴代覇者のページを見返してみると,ここ最近は「黄金時代」を感じさせるチームはちょっと出ていないようにも感じます。過去10シーズンくらいを見返してみると,ニュージャージー・デヴィルスやコロラド・アヴァランチ,デトロイト・レッドウィングスあたりが強豪として位置付けられるのでしょうが,「安定しきっている」とまでは言い切れない。
 そんな状況に,割って入れるような存在になれるか。そんな部分も含めて,決勝戦を楽しみたいな,と思っています。