中野田がお好きな?ManUtd。

クリスティアーノ・ロナウドのプレー・スタイルが強烈に残ってますね。


 また,サブスティテュートの選手たちがゲーム終了後,比較的負荷を強くかけたサーキット・トレーニングを開始し,ある意味ではマーケティング的な側面が強く意識されかねないクラブ間のインターナショナル・フレンドリーにあっても,シーズン開幕を意識したトレーニング・スケジュールを崩すつもりはない,という姿勢を見せられたような,そんな記憶があります。


 ウェスト・ロンドンのクラブがFAバークレイズ・プレミアシップでは突出した存在となる一方で,それまでプレミアシップの覇権を争ってきたガンナーズなどはそのプレゼンスをちょっとだけ薄めてしまったような,そんな印象を受けていたひとも多いかと思いますが,今季(2006〜07シーズン)は第30節終了時点で首位を堅持,2位に付けているチェルシーに勝ち点6差を付けていますし,FAカップでも準決勝に進出するなど,安定した成績を収めつつあります。


 ・・・タイトルでお分かりですね。マンチェスター・ユナイテッドであります。


 そのマンチェスター・ユナイテッド,再び埼玉スタジアム2002でプレーする可能性があるのだとか。ということで,浦和、マンUと7月激突!(スポーツ報知)という記事をもとに。


 前回対戦時は,“ヴォーダフォン・カップ”でありましたが,今回は(このまま交渉が進展すれば,という留保条件が付きますが)“さいたまシティ・カップ”での来日になるようであります。スケジュールは「7月末」ということですから,例年インターナショナル・フレンドリーが組まれる時期と一致しているようです。ということは,マンチェスターにとって見ればPSMという位置付けになりますし,2007〜08シーズンを見据えながらチーム再構築をしていく,その重要なステップとしての意味合いも強くなるはずです。


 逆に,いままでの“マーケティング”であったり“マーチャンダイジング”という側面「だけ」を意識したツアーのようなものをそのまま07シーズンに持ち込んでも,恐らくそれほど多くのひとたちを集めることはできないでしょう。


 クラブを追いかけているひとならば,優先順位は当然リーグ戦などの公式戦に置かれ,フレンドリーの優先順位はそれほど高くないはずです。加えて,特定のクラブを追いかけているわけではないフットボール・フリークというひとたちにしても,「真剣勝負」が見られるならば別だとは思いますが,単純に誰かが見たい,という動機でもない限り,力を抑えるようなフレンドリーには魅力を感じはしないでしょう。


 いままで来日した欧州の主要クラブを思い返してみると,比較的インターナショナル・フレンドリーにシッカリとした意味付けをしていたのはマンチェスターであったり,現在浦和が業務提携関係にあるバイエルン・ミュンヘンだったような印象があります。浦和,そして対戦相手双方にとって,シッカリとした意味がなければ,インターナショナル・フレンドリーを組む必然性も必要性もない。そういう部分で言えば,マンチェスター・サイドがさいたまシティカップに来たいという意思表明を(非公式であるにせよ)しているというのは,もちろんフィナンシャルな部分でも魅力的な部分があるのでしょうが,それ以上にシーズン開幕を控えた時期に,チームの完成度であったり,チーム構築に関する熟成度を測るのにいい対戦相手である,という印象がどこかに残っているのでしょう。


 互いにとって,チームの進化や熟成にとって大きな意味を持つゲームになれば,インターナショナル・フレンドリーだってそんなに捨てたものではない。個人的には,そんな感じがしています。