そして横縞。

縦縞の話があれば,自動的に横もある,と。


 ユルユルと,シーズン・インまではフットボールの周辺を書いていこうかな,と思っております。


 さて,横縞であります。


 となると真っ先に思い出すのが,セルティックスコティッシュ・プレミア)でしょうか。


 ちょっと話はズレますが。セルティックには,ちょっと不思議なことがあるんですよね。セルティックを英語表記すると,"celtic"であります。その名からも理解できるように,ケルトアイリッシュ)との結び付きがとても強く,白と緑のストライプ,その緑色はシャムロックの緑色,とまでは容易に理解できるわけです。しかし,このシャムロックは「三つ葉」でありまして,セルティックのエンブレムにある「四つ葉」ではない。どうして葉っぱが1枚増えたのか。コレは結構な謎であります。


 イングランドでは,今季トップフライトを果たしたレディングだったり,QPR(クイーンズ・パーク・レンジャース)が横縞を比較的長期間にわたって採用しています。


 ただ,この横縞というのはなかなか使い続けてもらえないようで,ここでは何回か紹介している“CLUB COLOURS”をざっとチェックしてみても,過去の一時期において横縞のストライプを採用していたことはあるにせよ,継続してストライプを使っているわけではない,というクラブが多い。


 ごく大ざっぱに言ってしまえば,「ありそうでない」デザインである,ということになりそうです。むしろ,ストライプが(ある一時期における)デザイン要素になっているクラブの方が多いかも知れません。そして,横方向のストライプをデザイン要素として採用してきたクラブが,Jリーグにも出てまいりました。

 
 第1節,埼玉スタジアム2002で対戦することが決定した,横浜FCであります。フォトニュース(J's GOAL)を見ますと,アンブロと同じく,ちょっと通好みな印象を与えるブランド,ヒュンメルからエキップメントのサプライを受け,デザイン面に関してはオフィシャル・スポンサーとして契約しているユナイテッド・アローズさんが担当されている,とのことでありますが。


 ・・・アウトサイダーとしての意見ではありますが,ちょっとビジーかな,と。


 ベースカラーが青の場合のストライプは,いささか目立ちすぎているし,もうちょっと細くあっても良かったのではないでしょうか。意味合いには納得するところもありますが,熟成の余地がちょっと残ってしまったかな?と感じますね。ユニフォーム・サプライヤーが変更になれば,クラブが培ってきたイメージがシッカリと継承されているかにはじまり,あらゆる部分が気になるものです。サプライヤーが変わらずとも,プリンシパル・パートナーが変更になればデザインに大きな影響を与えるし,どういうベース・モデルを採用するかによっても議論百出になりかねない。今季においては,この横浜FCが採用したデザインは,「賛否両論」が出てきそうな,そんな感じがします。


 ですが,Jリーグにあっては貴重な横縞のストライプです。横浜FCさんにはこのストライプ,大事に育ててほしいとも感じるのであります。