少数派、な縦縞。

縦縞のユニフォームというと,バルサだったりミラン,あるいはユーヴェを連想されるひとも多いのではないでしょうか。


 比較的,定番と言っていいデザインであります。


 ではあるのですが,この縦縞,細くなったり太くなったりが大問題になったりします。


 2005〜06シーズンのバルサは「確かに縦縞だな。」と思えるデザインを採用していましたが,2006〜07シーズンでは「縦縞」と言うよりは「切り替え」とでも表現した方がいいようなデザインへと変更を受けています。また,同じように縦縞のデザインを伝統的に使っているユーヴェも,縦縞の太さがシーズンによって微妙に異なっているわけです。カルチョ・スキャンダルによって降格を余儀なくされた今季のユニフォームは,「原点回帰」を意識しているのか,縦縞が比較的繊細なイメージで,クラシカルな襟付きのデザインとともに,なかなか良いではないかと思ったりします。


 ・・・そもそも,ナイキさんはデザインをひねりすぎる傾向があるんですよね。そのせいもあったりして。


 とまあ,海外では縦縞は存在感を放っておるわけですが。


 Jリーグは?と思って見るに,かつて縦縞だったところはあっても,縦縞を維持しているクラブは存外少ないな,というのが正直なところです。神戸は親会社の変更に伴って,縦縞のユニフォームから,クリムゾン・レッドの単色へと大変更を受けておりますし(どうやら,レッドブル・ザルツブルクも同じような経緯をたどっているようですが。),川崎もユニフォーム・サプライヤーがペナルティ時代には比較的ハッキリした縦縞を採用していたように記憶しているのですが,ここ最近の印象では水色と黒の切り替え,という基本デザインへと軸足をハッキリ移したのかな?という感じです。


 となると,しっかり縦縞を維持しているクラブ,というのに注目したくなる。


 札幌も(一時は切り替えにしてしまおうかな?という感じがあったようだけど。)縦縞を維持しているし,山形も縦縞を堅持している。「3代続けば・・・」なんて表現があるけれど,彼らには「縦縞のユニフォームと言えば」という感じになってほしいな,とアウトサイダーとしては思うのであります。