ロジスティクス。

最近では,「物流」という意味合いになっておりますが。


 もともとの意味は相当に物騒であります。


 「兵站(=補給活動)」。


 戦争において,実は最も重要な要素ではないかな,と考えています。表面的に見れば,最前線に立っている部隊が最も重要な感じがします。彼らの持っているチカラが,最も分かりやすい,とも言えるでしょうか。ですが,この部隊が使う弾薬や燃料,そしてひとりひとりの兵士に必要不可欠な食料は「補給活動」がない限り,いつかは途切れます。どんなに精強な部隊を抱えていようとも,その活動を支えているのは補給活動です。補給活動が停滞すれば,彼らのチカラは弱まることになるし,完全に途絶してしまえば,いつか必ずチカラはゼロになってしまう。この,もともとは物騒な意味を持つ言葉は,「物流」の重要性を示す言葉になっています。生産活動だったりを最前線と見れば,その最前線への効果的な補給ルートを考える,というのは確かに物流に当てはまるわけです。


 そんな世界を支えているのが,2007シーズンからトップ・パートナーシップ契約を締結することになったDHLさんだったりします。となれば,早速DHLさんの物流ネットワークを活用することになる,かも知れません。ということで,アジア制覇へJAが浦和に米1トン支援 - サッカーニュース : nikkansports.comという記事をもとに書いていこうかと。


 このJAさんのアイディア,かなり鋭いのではないかと思います。


 マッチ・スケジュールだけを考えれば,水曜日−土曜日というリズムですが,実際には移動にかかる時間を計算に入れなければならないために,ケースによっては移動に伴う疲労からの回復を考えなければならないはず。そのときに,どれだけ選手にかかる負荷を軽減させるのか,という視点は重要になってくると思うわけです。


 そのときに大きな鍵を握るのは,やはり「食」にかかわる環境ではないか,と見るわけです。


 となると,この記事にもでていますが「お米,ふりかけ」,あるいはお米にノリというセットを持ち込むだけでも結構落ち着く部分はあると思います。


 なかなかACL制覇に向けてJFAであったりJリーグサイドが全面的なバックアップ体制を敷く,というわけにはいきませんが,浦和は間違いなくパートナーに恵まれているな,と感じます。
 日程問題は,さすがにどうすることもできない。ならば,2008シーズンに向けてJFA,そしてJリーグ事務局サイドに対して十分なプレゼンスを持つためにも,徹底した戦いをしていく必要がある。クラブとしての総合力を試される,と言っても良い。そのときに,パートナーがフィナンシャルな部分だけに限らず,本来の事業領域をクラブのために生かしてくれる,というのは心強い限りであります。