使い分け。

確か,記憶が正確ならばコヴェントリー・シティがやっていたような。


 と言っても,欧州カップ戦とプレミアシップでユニフォーム・スポンサーを使い分けていたのではありません。と言いますか,コヴェントリーというクラブ自体,それほどの強豪ではありません。トップ・ディビジョンでの優勝経験はありませんし,いまは実質的な2部リーグであるリーグ・チャンピオンシップで戦っているクラブです。間違いなく誇れるメジャー・タイトルはFAカップ,それも1986〜87シーズンの1回だけですしね。


 いささか地味なタイトル獲得履歴を持っているコヴェントリー・シティでありますが,土地柄か自動車会社がメイン・スポンサーになることが多いようです。ちょうどセルティックを率いているゴードン・ストラカンさんがマネジャーとして在籍していた頃です。となると,ロン・アトキンソンさんのあとですので1996〜97シーズン以降で,しかも2001年以前,と。加えて,MOTDか何かで実際に見た記憶があるので,ひょっとすれば1998〜99シーズンかも知れません。


 ともかくも。コヴェントリー・シティは,スバルといすゞから同時にスポンサードを受けていた時期があって,ホーム・キットとアウェイ・キットで胸部分のスポンサー・ネームが違っていたような記憶があるんです。いすゞとスバルを上手に使い分けていたわけですな。


 ・・・前置きが長くなりましたが。


 こちらのニュース・リリース(REDSオフィシャル)にありますように,トップ・パートナーシップ契約を「国内」リーグ戦,およびカップ戦に関して明治製菓株式会社(実質的な言い方をすれば,“フード&ヘルスケア”領域のブランドである,“SAVAS”とのコラボレートと言いますか。),「海外」での公式戦に関してDHLジャパン株式会社と締結,とのことであります。


 さて,個人的に「おっ」と思ったのはDHLであります。


 “ジョーダン・グランプリ”なんてフレーズが浮かぶひともおられるのではないでしょうか。このときにも車体に描かれていましたが,ドイツ・ポスト(ドイツの郵便事業会社)との関係が非常に深い国際的な物流企業であります。アメリカでの物流からはじまっている会社ですから,北米や欧州,中東方面へのネットワークはかなりシッカリしています。反面で,東南アジアというのはなかなかネットワークが広がっていかない(エア・メールの方が強い)部分があります。・・・コレに関しては,ライバル会社も同じなんですけどね。ともかく。そういうエリアで,知名度を引き上げたいという意向があったのではないかな?なんて想像しています。


 当初は,もともとパートナーシップ契約を結んでいるルフトハンザがトップ・パートナーシップ契約へと切り替えるのかな?なんて思っていたのですが,形は違えど「ドイツつながり」とは言えそうであります。こういう部分からも,ドイツとの結びつきが深くなってきているな,という感じがします。