ベッカムとセルティック(・・・!?)。

“プロフェッショナル”としては,自分のパフォーマンスを最大限に引き出すことのできるパッケージかどうか,という部分が最も重要な要素かな,と。


 その点,いまの環境は理想的だとは言いづらいですね。


 ファビオ・カペッロさんは(イタリアン・ジョブの代名詞,と言いたいくらいに)相当リアリスティックなタイプの指揮官ですし,徹底して前線からのディフェンスを要求するから,それほどディフェンス面が得意だとは言えないフットボーラーはなかなかスターターとしては使ってもらえない,ということでしょうか。とは言え,攻撃面では“スーパー”な部分を持っているし,チームにリズムの変化をもたらすことができるから,ダッグアウトには置いておきたいタイプかな,とも思うし。


 となると,移籍をカンタンに容認するとも思えないわけです。


 でも,これって選手サイドから見ると中途半端なポジション,ということになります。


 いかに活躍していると言っても,途中出場がうれしいわけもなく,スターター,だけでなく90分間フルにピッチに立つことを狙うのは当然のこと。ましてや,ベンチ・ウォーマーで終わっているゲームが多いとなれば,さらにフル出場に向けた意識は高まることになる。となると,スポーツ・メディアが報じているように移籍に向けた可能性が高まっていくことになる。


 難しい。実に難しい。


 代理人のようなことを言っておりますが,基本的にはお気楽なエントリであります。


 ということで,ベッカムさんのことであります。レアル・マドリーから移籍するとかしないとか,こちらの記事(サンスポ)を読む限りではセルティックが獲得を検討しているとか。指揮官は否定しているようですけど,可能性はゼロではないでしょうね。


 スコティッシュ・プレミアだけのことを考えれば,過剰な投資を控えたくなるところでしょうけれど,彼らとしては欧州カップ戦でのプレゼンスを高めたいところでしょう。想定している投資額と,ベッカムさんサイドの想定額に開きがなく,かつストラカンさんの戦術的なイメージにうまくフィットする可能性があれば,という条件が付きますけどね。ただ,ベッカムさんというのは確かにスーパーな才能をお持ちだけれど,チームにとっての「決定的な戦力」か,と言われるとヒジョーに難しいところがあるですよね。ストラカンさんが否定に出ているのも,そんな部分があってのことではないでしょうか。


 また,記事の最後にはスパーズが興味を示しているということがシレっと書かれています。となると,恐らくUK方向にお戻りかな?というのはほぼ既定路線風だな,と感じます。ただ,どこのクラブが最もフィットするかと考えると,結構難しいところがありそうです。もちろん,相当な資金力もないと困るわけです。


 となると,ロンドンだったらスタンフォード・ブリッジ方面だったりアシュバートン・グローブ方面だったりが現実的な可能性あるクラブでしょうし,レアルへの移籍,その経緯を思い出してみるとスタンフォード・ブリッジ方面が最も可能性が高いような感じもします。でも,戦術的な方向性を見ると,むしろレアルのスタイルと相似形を描きそうなものですしね。ディフェンス面が弱点のプレイヤーがキー・プレイヤーとして収まるか,というと難しいですな。


 ともかく。1月以降は結構騒がしいことになるのではないでしょうかね。