さいたまシティカップのことなど。

今季は6月に大きな中断期間が入ってしまうために,なかなかインターナショナル・フレンドリーを組みにくいのではないかと考えていましたが,埼玉新聞の記事を読みますと,7月31日にバイエルン・ミュンヘンとの対戦ということであります。


 29日(土曜日)には甲府とのアウェイ・マッチをが組まれていて中2日,ということになると浦和サイドがフルメンバーでシティカップに向かうということはほぼあり得ないだろうと思っていますし,ゲーム自体も「局面ベース」で欧州基準を体感する,という感じかなとは思います。


 ハッキリ言ってしまえば,ファースト・プライオリティはリーグ戦にあり,コンディショニングを乱すような形でインターナショナル・フレンドリーを行うべきではない,と思っています。


 確かに7月最終週からは2週間ほどのサマー・ブレイク(のようなもの)が設定されていますが,12日からは過酷な連戦となります。フレンドリーで貴重な戦力を消耗させるわけにはいかない,というのが当然の判断だろうと思うのです。ただ,見方を変えれば普段リーグ戦のスターター・ラインアップに入っていない選手たちが実戦でアピールするチャンスとも考えられますし,間接的かも知れないけれどチームの基盤が底上げされるきっかけになるかな,と思ったりもします。


 ・・・ちょっと歯切れの悪い書き方となっておりますが。


 興味対象が今回はちょっとばかり違っております。「前座」と言ってしまうにはあまりにもったいないOB戦の方が興味深かったりするわけです。


 読売新聞の地域版を読む限りでは,(相当記者さんの希望的な観測が入っているとは思うけれど)ワールドカップ組織委員会のボスであるフランツ・ベッケンバウアーさんやバイエルン会長であるカール・ハインツ・ルンメニゲさん,「爆撃機」の異名を持つゲルト・ミュラーさんなどがひょっとすると中野田のピッチに立つかも知れないとのこと。


 それ以外にも,OBを考えてみると,ユルゲン・コーラーさんとかローター・マテウスさん,そして現在ドイツ代表を率いているユルゲン・クリンスマンさんなどもいるわけで,なかなか豪華なラインアップをやはり期待してしまいます。


 となると,浦和(三菱)サイドにも期待をしてしまいます。


 三菱重工サッカー部からの歴史を感じさせる,そして福田さんの引退試合の時のような華やかさを合わせ持つラインアップになってくれるのではないか,と。


 「結果」や「内容」が大きな意味を持つフットボールこそが最も魅力的であることは間違いないところですが,こういうフットボールも良いかな,と思ったりするのです。