Squad named.

「戦闘集団」として帯びているべき熱,あるいはハートのようなものを,巻選手が持ち込んでくれるといい。


 そんなことを,第一印象として感じました。


 そして,「実績」であったり「貢献度」を重要な判断基準に据えているというコメントを残していた指揮官ですが,実際には選手のコンディション,どういう選手を中軸に据えるべきかというバランス感覚,そして当然ながら日本代表が持っている戦力的な重心にしっかりと配慮した人選をしているな,という感じがしました。


 ワールドカップアジア地区最終予選やアジアカップをある程度固定されたメンバーで戦ってきていることから,代表チームを構成するフレームはそれほど大きな変更を受けることはないだろうという予想はしていましたから,そういう意味でのサプライズはなかったような気がします。


 いずれにせよ,「臨戦態勢」であります。


 もう,選手起用であるとか用兵術,戦術的な部分をどうこう言う段階ではない。現実主義的な戦い方を徹底しようとも,「勝ち続ける」ことこそが大きな意味を持つトーナメントへと走り出したのですから,今回名前を呼ばれた選手たちが100%のパフォーマンスを見せ付けてほしい。そのためにも,戦術的なイメージを徹底して確認しておいてほしい。
 言葉にしてしまうと軽いような気もするし,気持ちを送ることくらいしかできないけれど,頑張ってもらいたい。もちろん,ブルーのユニフォームにはリーグ戦を戦うすべての選手の想いが入っている。その想いを胸に戦ってほしいとも思うのですが。
 一方で,誰のためでもなく自分が存分に楽しむためにも,頑張ってほしいなと。矛盾しているのは自覚しているのですが,どこかでそう思っている自分がいたりするのです。