エア・チケットのことなど。
いつもならば反面教師扱いにすることが多い(アーカイブをご覧いただけば,納得いただけるかと。)杉山センセのコラム(gooスポーツ:NumberWeb)を読んでいて,珍しいことですが(と言っては失礼なのですが)同意したい部分がありまして。
日本からブラジルを目指す時、アメリカ経由が一般的になる。旅行代理店は、オートマチックにこのルートの航空券を準備する。なぜ、欧州経由という選択肢を提示しないのか。飛行時間はそう変わらないのに。
という文章であります。実は私もそう思っていたのであります。というわけで,今回はまるでフットボールとは関係ない話など。
欧州路線に慣れた方だと実感されていることだろうと思いますが,ロンドン・ヒースロー空港(3レターコードで表記するとLHRですね。)やアムステルダム・スキポール空港(AMS),あるいはパリ・シャルル・ド・ゴール空港(CDG)を中心に考えると案外どこにでも行けるんですよね。
私が頻繁にLHRを使っていたときにはターミナル4やターミナル1を使うことが多かったのですが,自分が使う路線以外のインフォメーションを見ながら,「ターミナルの設計はドンくさいけれど,やはりLHRを中心にすると何かと便利かも知れない」と思ったものであります。
ひょっとすればウワサの類かも知れませんが,ブリティッシュ・エアウェイズは英国軍をできるだけ速く展開するために大きな路線網を必死になって維持している,という話をどこかで聞いたような気がします。そんな話がどことなく納得できるような,大きな路線網だったなと記憶しています。その路線網を使わない手はない。欧州経由南米行き,というのも確かにアリです。
加えて言えば,「世界一周チケット」もあります。
スター・アライアンスも設定しているし,ワンワールドもワンワールド・エクスプローラという商品を設定しています。スター・アライアンスは飛行マイルによってチケット料金が上下しますが,ワンワールド・エクスプローラは行きたいと思う目的地がどの大陸にあるか(どれだけ多くの大陸を回ることになるか)が料金設定に大きく関わることになります。たとえば,杉山センセのプランをベースに考えれば,まずNRTからLHRへ向かい,ロンドンで(クラブはお好みで)フットボールを堪能する。その後,アメリカに移動してブロードウェイでミュージカルを楽しむも良し,あるいは冬ならばNHLの迫力を楽しみながらちょっとアメリカンな空気に触れてから南米に向かう。お帰りはLAXあたりに上陸して,例えばカリフォルニア・ワインなどを楽しんでから太平洋路線で帰途につく,なんてこともできるわけです。
・・・書きながら自分には到底不可能なのでヘコんできましたが。
大学生の皆さんなど,時間に余裕を持てるひとにとってはいろいろな文化を直接体験できるコースかな,と思います。エア・チケットを買うときにちょっとだけ先入観を外して考えると,イロイロと可能性が広がっていく。もちろん,時間とコストに相談をしなければなりませんが,頭の隅に置いておいても良い話のように感じます。