ラグビー日本選手権(組み合わせ最終版)。

トップリーグ上位勢,とだけ表記されていたチームが本日確定しました。


 決定の背景となったゲームについては,のちほど書いていこうと思っておりますが,まずはスポニチの速報記事を見ますと,

 12日に東京・秩父宮ラグビー場で行われる準々決勝はコカ・コーラウエストジャパン―NEC、トヨタ自動車早大の組み合わせとなった。リーグ覇者の東芝府中と同2位の三洋電機はシードされ、それぞれ19日の準決勝から登場する。 


とのことであります。


 やはり,ここで注目すべきは早稲田大学トヨタ自動車ヴェルブリッツ戦という昨季の日本選手権のリプレイが行われるということでしょうか。ヴェルブリッツと互角の勝負を展開した早稲田にしてみれば,願ってもない再戦でありましょう。一方,ヴェルブリッツにとっては選手権出場権を獲得できたことは喜ぶべきことだろうけれど,「厄介な相手と再び戦う」という部分がともすればあるかな,と。
 ただ,早稲田が昨季と同じ相手と戦う,ということは,・・・ということでありますよ。
 もうひとつのコカ・コーラウェストジャパン−NECグリーンロケッツ戦も面白いのではないかな,と思っています。カップ戦にかなりの強さを発揮するグリーンロケッツには,安定したディフェンスと短期決戦に必要な爆発力が備わっているように見えます。マイクロソフトカップではブレイブルーパスを相手にその高い攻守バランスを巧みに崩されてしまったような感じがありますが,本来的なポテンシャルを思えばもっとできるチームだと思う。
 そんなバランス型のチームに対して,昇格組であるコカコーラWJがどれだけ勝負を挑めるか。12日は実際に足を秩父宮に運んでみようと思っていますが,ちょっと注目点の多いカードになったな,と感じます。


 ここまで何とか書かずにきましたが,お分かりでしょう。ブレイブルーパスが2冠を達成したということでありまして。


 ですから,トップリーグ2位となった三洋電機ワイルドナイツはトーナメントに12日から出場するのではなく,本来マイクロソフトカップ覇者が入るべきシード枠に入り,19日の準決勝からということになるわけです。


 これでトーナメント表が最終的に決定したことになります。
 1回戦(予備予選)から戦っているチームは実戦を通してリズムをつかめれば勢いに乗る可能性だってある。逆に,2回戦(予選)や準決勝(本戦)から参戦するチームは,ゲームへの入り方を間違えれば思わぬ苦戦を強いられることになる。
 チャンスを生かすことができるのか,それとも上位陣が実力を見せ付けるのか。そういう見方も面白いかな,と感じます。