マンチェスター、11季ぶりの屈辱。

90年代,“FAカーリングプレミアシップ”のチャンピオンズ・カップを掲げ続けていた頃をイメージすれば,確かに屈辱的なことかも知れない,と思います。


 プレミアシップで強さを見せつけ,欧州カップ戦においても決勝トーナメントで一定の成績を収めてきている.そのイメージが強烈に残っている,あるいは90年代からマンチェスターを見はじめたひとにとっては,「何が起こったのか!?」という戸惑いがあるかも知れないな,と。


 その反面で。


 マンチェスター・ユナイテッドであっても「世代交代」の波から逃れようがない,ということを示しているだけのことではないか,と感じます。つい最近も,長くマンチェスター・ユナイテッドにおいて主将を務めてきたロイ・キーン選手が電撃的にクラブを去りましたが,本来スムーズに進めたかったであろう世代交代があまりスムーズではないのではないか,と感じます。共同通信社配信の記事(スポーツナビ)を読んでも,チームとしてのバランスが微妙に崩れていることが,欧州カップ戦(グループリーグ)で苦戦を強いられた主因かな,と感じます。グループリーグのテーブル(ESPN Soccernet・英語)にもあるように,ホームであるオールド・トラフォードで勝ちきれないゲームが2ゲームあった,ということが大きく影響したと感じます。


 そして,グループリーグ最終節(対ベンフィカ戦・アウェイ)を逆転で落としたことによりDグループ最下位が決定し,11シーズンぶりに欧州カップ戦グループリーグ敗退,という結果になってしまったわけです。


 サー・アレックスの功績はあまりにも大きいものですが,その功績のもととなったのは間違いなく強固なアカデミー(下部組織)であり,アカデミーを担当していたコーチの力でもあると感じます。いまのマンチェスターに,当時の“ブライアン・キッド”のようなコーチはいるでしょうか。強豪復活の鍵は,恐らくアカデミーがパワーを取り戻すことにもあるのではないか。そんな感じもします。